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鹿児島県 県立高校 将来ビジョン(素案)説明会 離島教育環境維持と多様化対応 各「地域協議会」設置、意見聴取も 徳之島で県教委
政治 奄美新聞

鹿児島県 県立高校 将来ビジョン(素案)説明会 離島教育環境維持と多様化対応 各「地域協議会」設置、意見聴取も 徳之島で県教委

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 【徳之島】県が2040年を見据えて策定を進めている「県立高校の将来ビジョン(素案)」に関する大島学区の徳之島・沖永良部島・与論島地区への説明会が21日、徳之島町生涯学習センターであった。県教育委員会が同素案の背景や主内容を解説後、中・高校長ら学校現場やPTA代表らと質疑。生徒数の減少や学びの多様化に対応する今後の県立高校の在り方で活発な質疑や要望があった。

 各町行政や教育長、中・高校長、PTA会長などオンラインを含め約40人が参加。県高校教育課の宮永治参事が、学識経験者や各界代表ら同ビジョン検討委員会による3月末の答申及び国が示すグランドデザインを踏まえた「県立高校の将来ビジョン(素案)~2040年を見据えたかごしまの高校教育の方向性~」の概要を解説した。

 素案の大きな2本柱は、▽「生徒1人1人の学びの充実」=探究的・実践的な学びの推進や、ICT・遠隔授業の活用による選択肢の拡大、新しい学科・コースの検討など。▽「学びを支える教育環境の構築」=通学区域や学校規模(1学年4学級以上を望ましい規模とするなど)の考え方を整理しつつ、地域の実情に応じた柔軟な対応を図る――など方針を挙げている。

 27年度は各地区に「県立高校活性化地域協議会(仮称)」を設置して生の意見を聴くなど十分な協議も進めて、地域ごとの特性に沿ったビジョンの策定を目指す方針だ。

 質疑応答・意見交換では、離島の小規模校における教育の質や環境維持についても切実な意見や質問が相次いだ。

 遠隔授業の拡充と小規模校支援面では、芸術科など教員の高齢化や専門教科の担当者不在といった課題に対し、ICTを活用した遠隔授業の充実に期待が寄せられる一方、小規模校ならではのプラス・マイナスの影響を踏まえた具体的な検証や支援体制を求める声も。宮永参事は、国の事業なども活用しながら遠隔配信センターの活用や他校との連携を進めていくべき方向性も示した。

 新設する各地域協議会については、地域の意見を聞くだけでなく、産業や人材育成のニーズを踏まえた学科・コースの設置など具体的な教育内容まで踏み込んだ協議を予定。一時的な組織にとどまらず長期的・建設的に検討し続ける組織にとの要望も。同参事は、地域の実情やデータを総合的に勘案しながら、今後の教育体制整備計画に反映させていく方針も示した。

 ほか、進路選択に関しては、普通科や専門学科の枠組みにとらわれない柔軟な〝単位制導入〟検討の余地。大学入試・総合型選抜への対応。中学校段階からのスムーズな接続など、生徒の主体的な進路選択を支える仕組みづくりについても意見が交わされた。

 県教委は今後、同素案の地区説明会や生徒・教職員への意見聴取、パブリックコメントなどを経て同ビジョン案の策定を目指す。

 大島学区奄美大島・喜界地区への素案説明会は、22日午前10時から龍郷町生涯学習センターりゅうがく館(オンライン含む)である。

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