子どもらが大綱担ぎ厄払い 旧暦行事「ビッコ サラッコ」 奄美市名瀬西田
📰 全文
鹿児島県奄美市名瀬西田で19日、旧暦の9月9日に合わせた伝統行事「九月九日祭」があった。厄払いの祭事「ビッコ サラッコ」には大川小中学校の児童ら20人と児童発達支援事業所「あんだんて」の園児10人が参加。大綱を担いで集落を練り歩き、厄を払った。西田町内会(田中孝次郎会長、65世帯110人)が主催。言い伝えでは200~300年ほど前に集落の要人の子どもが川で亡くなった後に疫病がはやったことから、厄払いの目的で始まったとされる。
稲作が伝統の西田集落では豊年祭の一環としても行われており、毎年新調する大綱は大川小中学校で育てられた米の稲わらを使って制作した。
チヂン(太鼓)やほら貝で先導する大人に続き、子どもたちは大綱を担いで「ビッコ(縄)」「サラッコ(さらわれた川)」と掛け声を上げながら集落内道路を2巡し、3カ所の橋で小石を川に投げて厄払いした。祭りの後は大綱を7等分して集落の鬼門とされる橋や曲がり角に供えた。
同校6年の児童らは「綱が重く、大きな掛け声で練り歩くのが大変だった」「(人口減少などで)地域行事は減少傾向にあるが、『ビッコ サラッコ』は残ってほしい」と話した。
今年は台風接近が多いこともあり、西田地区でも農作物に壊滅的な被害が出た。田中会長(64)は「災害が多い年だからこそ、この祭りを通して住民の絆を深め、1年間の集落安泰を祈る意義がある。きちんと祭りの意味を伝えながら、伝統行事の継承につなげたい」と語った。



コメント 0件
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?