大島高校演劇同好会が復活 「演劇で地域に勇気を与えたい」 奄美市民文化祭で初舞台
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10年前に部員不足のため廃部となった鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校の演劇部が同好会(岩川奈稔子顧問)として今年度、復活した。発起人の仙田美桜さん(1年)と俵一心部長(2年)が4月から学校側に働き掛け、7月に再スタートを切った。現在は1年生2人、2年生4人の6人で活動。11月に出場する地区大会や県大会などに向けて日々練習に励んでいる。18日には、同市名瀬の奄美川商ホールである奄美市民文化祭の舞台発表(昼の部)で初舞台を踏んだ。仙田さんは「地域とも関わって演劇で勇気を与えたい」と意気込んでいる。
演劇部の出身者で、現在同校安陵図書館の司書を務めている森文江さん(36回卒)によると、同部は1946~47年ごろに創部された伝統ある部活動。森さんは「演劇はみんなでつくり上げ、社会と自分との関わりを考える総合文化。奄美にはすごく向いている。このまま無くなるのはもったいないと思っていたので、復活はうれしい」と目を細めた。
市民文化祭を控えた14日、部員らは基本となる台本に即興を交えた演劇「タイムトラベラー」を練習。同文化祭では事前に来場者に書いてもらった言葉などを、演者が無作為に箱から選んでせりふを発する舞台を披露。演者も来場者も予想できない方向に発展する面白さがあるという。
市民文化祭の練習と並行し、地区大会や県大会で発表する演劇「明日朝6時半、こっから。」の練習にも取り組んでいる。20年間演劇の指導に携わり、自身が指導した高校の演劇部を九州大会に導いた実績もある岩川顧問が台本を作成した。2010年の奄美豪雨災害で情報を発信した「あまみエフエム ディ!ウェイヴ」の活動を題材に、奄美大島の方言や考え方などの「島のリアル」は、生徒と意見を交わすなどして試行錯誤を続けている。
演劇同好会は現在部員を募集中。俵部長は「まずは復活したことを知ってほしい。他の部活動にも加入している部員もいる。特に化学部にも入部しているメンバーは手先が器用で小道具作りがうまく、それぞれの得意分野を生かすことができる。演技が苦手でも裏方として関わることもできる。部員増により、活動の幅が広がるので、地区大会や県大会で良い結果を取ってアピールしたい」と話した。
会の復活を知った卒業生は、演劇のアドバイスや小道具の提供を行うなど、会の活躍を期待している。

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