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鹿児島県 天城町戦没者追悼式 平和の誓い 次世代へ 425柱の御霊に哀悼 中学生らも参列
政治 奄美新聞

鹿児島県 天城町戦没者追悼式 平和の誓い 次世代へ 425柱の御霊に哀悼 中学生らも参列

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 【徳之島】終戦から81年、天城町戦没者追悼式(町主催)が17日、同町岡前の平和の森公園「忠魂碑」前であった。遺族や来賓、次世代を担う中学生代表など約70人が参列。町内出身の戦没者425柱の御霊(みたま)に哀悼の誠を捧げ、平和の尊さを未来へ継承していく決意を新たにした。

 平和の森公園には戦没者慰霊の「忠魂碑」と並び、第二次世界大戦末期に旧日本陸軍浅間飛行場(同地)から沖縄戦線へ飛び立った若者たちを偲ぶ「特攻平和記念碑」も建立されている。

 森田弘光町長は式辞で、「今日の平和と豊かさは、祖国を思い家族の幸せを願いながら戦場に散っていった戦没者の尊い命と、ご遺族のご苦労の上に築かれたことを私たちは忘れない」と強調。特攻隊の中継基地ともなった町の歴史にも触れ、「無念の思いと家族への深い愛に静かに耳を澄ますとき、戦争の悲惨さと平和の重みが一段と胸に迫る。悲惨な記憶を風化させることなく次世代へ語り継ぎ、平和の大切さを共に考えていくことが今を生きる私たちの大きな責任だ」と誓いを述べた。

 町議会の上岡義茂議長と町戦没者遺族会の大田直次会長が追悼の言葉。父の顔を知らず母の手一つで育った大田会長(85)は「戦争を知らない世代が9割を超え、体験者が減る中で記憶の風化という現実に直面している。私たちが享受する平和と繁栄が尊い犠牲の上に成り立っていることを決して忘れず、平和の原点を次世代へ語り継ぐことが最も重要な責務だ」と訴えた。

 参列者全員で菊花を手向け、戦火に倒れた御霊の安らかなるご冥福と、世界平和の実現、遺族らの健勝と多幸を心から祈念した。

 教職員の引率で参列した中学生は、近くの北中学校の生徒会長・徳田九龍さんと同副・勝尾優妃さん(3年)。徳田さんは「自分たち(生徒)は戦争とは全く関係がないと思っていたが、ご遺族や関係者の切実な言葉に触れ、考えが大きく変わった」。平和の森公園横も何気なく通り過ぎてきたが「これからは身近な地域の戦争の歴史をもっと学び知りたい。自分たちと数歳しか違わない若者たちが、国のため戦地へ赴いた事実と、平和の尊さを伝えたい」と話した。

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