徳之島カムィヤキで新発見 1000年前の窯跡、43年の時を経て再脚光
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徳之島・伊仙町の国指定史跡「徳之島カムィヤキ陶器窯跡」の北側で43年ぶりとなる新たな窯跡が確認され、10月9日、現地でカムィヤキ窯跡説明会が行われた。(奄美群島南三島経済新聞)9月27日、町道阿三-中山線ののり面工事中に深く掘られた地中断面からカムィヤキ窯跡周辺にある、灰や炭、焼き損じた製品が破棄されて厚く堆積した灰原と陶器片が出土した。これまで確認されてきた「阿三柳田(北)支群」が北へ約50メートル広がることが分かり、11~12世紀に作られたと見られる薄手のカムィヤキが姿を現した。1983(昭和58)年の最初の発見から43年、約1000年前の人々の暮らしの様子が再び眼前に姿を現した。
同遺跡が考古学界を揺るがしたのは1983(昭和58)年。それまで琉球列島や九州南部にかけて、南北1000~1200キロメートルにわたる広大な地域で、その存在が確認されながら、産地が不明だった「カムイヤキ陶器」は、伊仙町阿三・亀焼(かめやき)地内の県営圃場(ほじょう)整備事業に伴うため池建設工事で偶然発見され、産地論争に終止符を打たれ徳之島・伊仙町で焼かれていたことが証明された。
カムィヤキ陶器は11世紀後半~14世紀代に生産され、当時朝鮮半島で焼かれていた高麗陶器にルーツを持つ硬質の焼き物で、つぼを中心にかめ・鉢・わん・水注が作られていた。窯跡全体は東西約1.5キロ、南北約800メートルに7支群、約100基が推定され、文献が乏しいグスク時代の生産・流通を知る鍵として、2007(平成19)年、国史跡に指定された。
今回は約50メートル四方に及ぶ規模で、斜面には陶器片を埋め、黒ずんだ灰原も広範囲に確認された。現地説明会には文化財関係者や島民ら約40人が集まり、説明を聞きながら地層を食い入るように観察していた。伊仙町教育委員会の学芸員・安田未来さんは「窯の全体像が分かる極めて貴重な現場。全体を見られるのはこの瞬間だけ」と語り、島の宝物を前に目を輝かせた。
今後、採取した土壌サンプルから年代や流通の詳細を調べる予定で、現場は文化財担当者の立ち会いの下、埋められて地下保存となり、予定通り道路敷設が行われる。現在、現場写真撮影、3Dモデルの作成、土壌サンプリングなどを経て、奄美・沖縄の暮らしを支えた陶器製造の記憶を、教育や観光の新たな地域資源として生かしていく予定。
徳之島・伊仙町の国指定史跡「徳之島カムィヤキ陶器窯跡」の北側で43年ぶりとなる新たな窯跡が確認され、10月9日、現地でカムィヤキ窯跡説明会が行われた。(奄美群島南三島経済新聞)
9月27日、町道阿三-中山線ののり面工事中に深く掘られた地中断面からカムィヤキ窯跡周辺にある、灰や炭、焼き損じた製品が破棄されて厚く堆積した灰原と陶器片が出土した。これまで確認されてきた「阿三柳田(北)支群」が北へ約50メートル広がることが分かり、11~12世紀に作られたと見られる薄手のカムィヤキが姿を現した。1983(昭和58)年の最初の発見から43年、約1000年前の人々の暮らしの様子が再び眼前に姿を現した。
同遺跡が考古学界を揺るがしたのは1983(昭和58)年。それまで琉球列島や九州南部にかけて、南北1000~1200キロメートルにわたる広大な地域で、その存在が確認されながら、産地が不明だった「カムイヤキ陶器」は、伊仙町阿三・亀焼(かめやき)地内の県営圃場(ほじょう)整備事業に伴うため池建設工事で偶然発見され、産地論争に終止符を打たれ徳之島・伊仙町で焼かれていたことが証明された。
カムィヤキ陶器は11世紀後半~14世紀代に生産され、当時朝鮮半島で焼かれていた高麗陶器にルーツを持つ硬質の焼き物で、つぼを中心にかめ・鉢・わん・水注が作られていた。窯跡全体は東西約1.5キロ、南北約800メートルに7支群、約100基が推定され、文献が乏しいグスク時代の生産・流通を知る鍵として、2007(平成19)年、国史跡に指定された。
今回は約50メートル四方に及ぶ規模で、斜面には陶器片を埋め、黒ずんだ灰原も広範囲に確認された。現地説明会には文化財関係者や島民ら約40人が集まり、説明を聞きながら地層を食い入るように観察していた。伊仙町教育委員会の学芸員・安田未来さんは「窯の全体像が分かる極めて貴重な現場。全体を見られるのはこの瞬間だけ」と語り、島の宝物を前に目を輝かせた。
今後、採取した土壌サンプルから年代や流通の詳細を調べる予定で、現場は文化財担当者の立ち会いの下、埋められて地下保存となり、予定通り道路敷設が行われる。現在、現場写真撮影、3Dモデルの作成、土壌サンプリングなどを経て、奄美・沖縄の暮らしを支えた陶器製造の記憶を、教育や観光の新たな地域資源として生かしていく予定。


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