カゴミル 鹿児島の今のニュースを、まとめて。 ← 一覧
鹿児島県 大牟田の中学生初訪問 与論島の「誠の心」触れる 自然文化を体験 「与論の人がいたから、私たちがいる」
自然・火山 奄美新聞

鹿児島県 大牟田の中学生初訪問 与論島の「誠の心」触れる 自然文化を体験 「与論の人がいたから、私たちがいる」

📰 全文
 【沖永良部】福岡県大牟田市の中学生9人が8日から、与論島を訪問している。9日、与論中の生徒との交流や島の自然文化を体験し、「炭都」として栄えた大牟田市と与論島のつながりについて理解を深めた。

 大牟田・荒尾地区与論会(朝岡光男会長、会員約200人)によると、1898(明治31)年、与論島を襲った台風による大飢饉(ききん)をきっかけに、島民は長崎県口之津に集団移住し、石炭の積み出し作業に従事。1908年の三池港開港に伴い、2年後の1910年に428人が大牟田へ再移住した。炭鉱での過酷な労働と、言葉や習慣の違いによる差別を乗り越え、「第二の与論」として大牟田に定住したという。

 与論中では、修学旅行で毎年大牟田市を訪問。今年5月には、与論中の2年生53人が、先人たちが眠る共同納骨堂「与洲(よしゅう)奥都城(おくつき)」を訪れ、大牟田市の中学生と交流した。

 今回、与論島で大切にされてきた「誠の心」に触れ両地域の絆を深めようと、8~10日の日程で、大牟田市の宅峰中、白光中、甘木中から3人ずつ計9人と谷本理沙教育長らを含む交流団が初来島した。

 8日は、与論町役場を表敬訪問後、国指定史跡「与論城跡」やサザンクロスセンターを見学し、島の歴史文化に触れた。

 9日午前は、与論中で交流会を開催。生徒らが、それぞれの地域の魅力を発表し合ったほか、大牟田に移住した先人たちの思いが込められた歌「黒いダイヤの涙」(作詞・作曲、川畑アキラ)を与論中の生徒が三味線で披露する場面もあった。

 同日午後は、B&G海洋センター艇庫でカヌーやバナナボート、シュノーケリングを体験し、島の海を堪能した。生徒らは「小さい魚がいっぱいいる」「こんなにきれいな海、見たことがない」と満面の笑顔を見せていた。この日の夜は星空観察も行われた。

 白光中3年の石橋夏帆さん(15)は「島の人は温かい。歴史を学び、島の人たちと交流して、与論の『誠の心』のすごさを感じた。与論の人がいたからこそ、いまの私たちがいる」。甘木中3年の山口遥愛(はるあ)さん(15)は「大牟田と与論のつながりを知らない人がたくさんいる。もっと多くの人に伝えていきたい」。親戚が与論にいるという宅峰中2年の原田清正さん(13)は「自分のルーツがこの島にあると実感した。今回のように中学生同士が交流する機会を増やしてほしい」と話した。

 大牟田市の谷本教育長は「与論と大牟田のつながりを勉強する学校が少しずつ増えてきている。未来に向けてさらに交流を深めていきたい」と語った。

 与論町の中山義和教育長は「先人が苦労した歴史を乗り越え、お互いが尊敬し合う現在がある。中学生同士が仲良くしている姿を見て感動した」と述べた。

 10日朝は、同町のボランティア団体「海謝美」との海岸清掃や草木染体験を予定している。

コメント 0件

0 / 500

投稿はすぐに公開され、その後AIが内容を確認します。個人情報は書き込まないでください。 編集・削除は投稿したこのブラウザからのみできます(ブラウザのデータ削除・別の端末・シークレットモードでは編集・削除できなくなります)。 コメント利用規約・ガイドライン

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?