桜島の海底噴火、想定死者は最大で980人 鹿児島県の予測調査
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南海トラフ大地震の被害想定見直しに伴い、鹿児島県は、県内で発生し得る地震と津波の被害想定も見直しを進めている。死者数の想定は、最多が桜島東方沖での海底噴火の最大980人(前回2014年の想定は1100人)。南海トラフ大地震は、最大で920人と前回の2千人から大幅に減少している。想定は、鹿児島湾直下地震など13通りの地震や津波について被害を予測するほか、トカラ列島の悪石島周辺などの直下型地震の被害想定も調べる。生活パターンが明確な「冬深夜」「夏12時(正午)」「冬18時(午後6時)」の3通りの発生に応じた被害を試算した。
桜島の海底噴火(桜島東方沖)は、死者がすべて津波によると想定され、冬深夜の場合は980人、冬の18時は960人、夏の12時が930人と算出。各ケースを通した想定死者数の上位を占めた。
次に多かったのは、南海トラフ大地震が冬の深夜に発生した場合の920人。前回は、夏の12時に発生した場合が死者が最も多いと試算されていたが、県によると、海水浴客などの昼間人口と夜間人口との差が小さくなったため、就寝中が多く避難開始が遅れる深夜に発生する方の死者数が上回ったと考えられるという。
桜島東方沖の海底噴火も、夏の12時の死者数は前回の1100人から減る想定だが、冬深夜の想定は前回の790人から980人に増える結果になった。
南海トラフ大地震など多くの想定では、津波による死者が多くを占めているが、前回と比べると増減が大きい。県によると、津波避難タワーの整備など対策の向上を反映しているほか、地形などのデータを反映する範囲を前回よりも細かくしたことで標高が高くなる地域が増え、浸水域の縮小や浸水が浅くなったことが死者数が減った要因の一つと考えられるという。一方、避難に支援が必要な人や、傾斜地で避難に時間がかかることを新たに設定に加えたことは増加要因になっているという。
ただ、想定は全体として、過去の地震など特定の条件に基づいているため、県は「将来発生する被害の上限を示すわけではない」と説明している。
県は、大学教授らによる検討会議で、今年度中に全体の被害想定や避難行動による被害の軽減効果などをまとめ、市町村の防災計画や防災マップの見直しなどに生かしてもらう方針。(中島健)
南海トラフ大地震の被害想定見直しに伴い、鹿児島県は、県内で発生し得る地震と津波の被害想定も見直しを進めている。死者数の想定は、最多が桜島東方沖での海底噴火の最大980人(前回2014年の想定は1100人)。南海トラフ大地震は、最大で920人と前回の2千人から大幅に減少している。
想定は、鹿児島湾直下地震など13通りの地震や津波について被害を予測するほか、トカラ列島の悪石島周辺などの直下型地震の被害想定も調べる。生活パターンが明確な「冬深夜」「夏12時(正午)」「冬18時(午後6時)」の3通りの発生に応じた被害を試算した。
桜島の海底噴火(桜島東方沖)は、死者がすべて津波によると想定され、冬深夜の場合は980人、冬の18時は960人、夏の12時が930人と算出。各ケースを通した想定死者数の上位を占めた。
次に多かったのは、南海トラフ大地震が冬の深夜に発生した場合の920人。前回は、夏の12時に発生した場合が死者が最も多いと試算されていたが、県によると、海水浴客などの昼間人口と夜間人口との差が小さくなったため、就寝中が多く避難開始が遅れる深夜に発生する方の死者数が上回ったと考えられるという。
桜島東方沖の海底噴火も、夏の12時の死者数は前回の1100人から減る想定だが、冬深夜の想定は前回の790人から980人に増える結果になった。
南海トラフ大地震など多くの想定では、津波による死者が多くを占めているが、前回と比べると増減が大きい。県によると、津波避難タワーの整備など対策の向上を反映しているほか、地形などのデータを反映する範囲を前回よりも細かくしたことで標高が高くなる地域が増え、浸水域の縮小や浸水が浅くなったことが死者数が減った要因の一つと考えられるという。一方、避難に支援が必要な人や、傾斜地で避難に時間がかかることを新たに設定に加えたことは増加要因になっているという。
ただ、想定は全体として、過去の地震など特定の条件に基づいているため、県は「将来発生する被害の上限を示すわけではない」と説明している。
県は、大学教授らによる検討会議で、今年度中に全体の被害想定や避難行動による被害の軽減効果などをまとめ、市町村の防災計画や防災マップの見直しなどに生かしてもらう方針。(中島健)
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