大賞は本間泰伸さん(奄美市住用町) 希少種トンボを精緻に 奄美を描く美術展 全国から124点出品 鹿児島県
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鹿児島県・奄美群島の自然や文化、風物などがテーマの「第25回奄美を描く美術展」(同実行委員会主催)の入賞作品が7日発表された。大賞は、緑色に輝くカワトンボの細部まで描写した本間泰伸さん(奄美市住用町)の「リュウキュウハグロトンボ~異世界へのいざない~」が選ばれた。準大賞の田中一村記念美術館賞は、丸山良二郎さん(鹿児島市)が「一段落」で2年連続受賞となった。同美術展は、奄美の文化や観光の発展などを目的に毎年行っている。今回は、全国から101人(うち奄美群島内45人)が124点を出品し、入賞10点、入選50点を決めた。
大賞となった本間さんの作品は、山間部の清流にのみすむという希少種のリュウキュウハグロトンボ(オス)をクローズアップしたアクリル画。金属のような光沢を帯びた緑色の体と、6本の足にある鋭いとげの一本一本まで精緻(せいち)に描いた。
黒い複眼の光が「異世界へのいざない」というサブタイトルを表現、見る者を引き付ける魅力ある作品に仕上げた。
日本芸術院会員で審査員長の大矢紀(のり)さんは「10代の高校生から80代まで幅広い年齢層の作家が、それぞれの視点で奄美をとらえた力作が多かった。奄美の光や風、伝統行事などを見聞きし、経験したからこそ得られた感動や思いが作品の根底に感じられた」と総評した。
作品展は、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で17日~11月8日まで開催される。巡回展は、与論町防災センターで11月14~17日を予定。観覧料はいずれも無料。
大賞・準大賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)
【入賞】▽優秀賞=田中孝林(福岡県)「青い海と樹(き)」、中田久男(奄美市名瀬)「植物考(百合・花弁の記憶)」、前田正樹(大和村)「島唄の風」▽佳作=Tako★MASARU(神奈川県)「未知標(みちしるべ)」、上継友美子(同)「風 踊る」、瀧田秀子(奄美市名瀬)「島の響き」、おおしまみずほ(東京都)「キョロロロロー」、植村恭子(鹿児島市)「玄兎(げんと)の郷(さと)」
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