「いつ発生してもおかしくない」 鳥インフルなど 初動防疫措置へ職員研修 鹿児島県家保大島支所
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鹿児島県鹿児島中央家畜保健衛生所大島支所は7日、高病原性鳥インフルエンザや豚熱など特定家畜伝染病発生に備え防疫措置に携わる従事者向け研修会を奄美市名瀬の大島支庁会議室で開いた。「いつ発生してもおかしくない状況」との指摘があり、殺処分の手順などを学ぶだけでなく防護服等の着脱や作業を実際に体験した。管内農場での発生時に迅速な初動防疫措置を的確に実施しよう今年度も開催。経験していない新規採用などの県職員、奄美大島内からは鶏や豚の飼養農場がない大和村を除く4市町村職員の計約20人が参加。同支所の榊原正吾支所長は「万一奄美大島の農場で発生した場合に備え、防疫措置に従事する職員として防疫服等の着脱など経験することで手順を身に着けてほしい」などあいさつした。
疾病発生状況及び発生時の防疫作業については家保(家畜保健衛生所)が説明。冬鳥(主にカモ類)の渡りと関連した季節性がある中、県内での高病原性鳥インフルの発生状況は2025年度シーズンの場合、環境試料や野鳥で検出されたものの、家きん(養鶏)では6シーズンぶりに発生なし。離島では初の事例として奄美大島では昨年4月19日、奄美市で回収された衰弱された野鳥から検出した。豚熱の発生状況は野生イノシシにより感染が拡大し、これまでに43都府県で感染を確認。今年5月19日から、これまでの全頭殺処分から「選択的殺処分(免疫状態や感染状況などを基に、伝播リスクとなり得る豚のみで免疫のない子豚が対象)」に変更が説明された。
採卵鶏に高病原性鳥インフル発生を想定し、動員体制シミュレーション(1日あたり約1時間半作業×3回、2陣体制)、防疫措置従事者の1日の行程、殺処分方法を説明。このうち殺処分は鶏の取り出し、運搬、ガス殺(二酸化炭素ガスを約5秒間注入)、フレコン詰め、搬出と複数の作業を分けて行うが、数人で交代する重労働もあることから「作業内容によっては危険を伴うので、安全第一で、体調不良等があったら遠慮なく報告を」との呼びかけがあった。
実際に5人の職員が行った防疫服等の着脱は名瀬保健所が説明。着衣と脱衣の意義について、着衣は汚染物などを通しウイルスに感染する可能性もあることから「自分の身を守る」、脱衣はウイルスの媒介者となることがないよう作業用にしっかりと落とすことで「他に広げない」を挙げた。着用して作業を体験した職員からは「視界が悪い上、防疫服は暑苦しい。1時間以上の作業は大変で、ニワトリは重く、運搬はきつい。それだけにこうした経験を積むことは大切」などの感想が寄せられた。
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