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鹿児島県 里さんが仏絵本のモデルに 奄美の伝統文化巡る物語 『ハルカと眠れる楽器たち』出版 音楽つなぐ縁に「感謝」
総合 奄美新聞 👁 4

鹿児島県 里さんが仏絵本のモデルに 奄美の伝統文化巡る物語 『ハルカと眠れる楽器たち』出版 音楽つなぐ縁に「感謝」

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 少女ハルカが、音の鳴らなくなった伝統楽器を目覚めさせながら日本を旅する物語の絵本(サウンドブック)がフランスで出版された。絵本の一節では、少女がたどり着いた奄美大島で、奄美市笠利町出身の歌手・里アンナさんがモデルの唄者と出会い、島の伝統文化を巡る物語も展開されている。里さんは「音楽がつないでくれた縁。海を越えて、フランスの子どもたちに奄美の文化やシマ唄の魅力が届くと思うと感謝でいっぱいだ」と喜ぶ。

 絵本のタイトルは『Haruka et les instruments endormi(ハルカと眠れる楽器たち)』。著者はオラン・ブノワさんで、イラストは仏在住の門直美さんが手掛けた。

 絵本では、歌手を夢見る主人公のハルカが学校帰りに不思議なキツネに誘われ、日本の尺八や締め太鼓などの音を目覚めさせるための旅に出掛ける。奄美大島では古くから伝わる島独自の音楽や方言などを唄者に教わり、二人が島口で唄を歌った瞬間、壊れていたサンシンが音を取り戻す。伝統を受け継ぐこと、音楽を分かち合うことの大切さが描かれている。

 きっかけは、昨年に富山県で行われた世界的な音楽祭。そこでは仏アーティストと協働し曲を制作。その曲をフランスで披露した際に、著者のブノワさんと出会った。

 里さんは「インスピレーションを受けて物語を書いたと聞いた時は驚いたが、多くの出会いが絵本につながったと思うと、音楽がつなぐ縁の素晴らしさを改めて実感できた」と強調。「絵本でサンシンに命を吹き込むという海の歌い手の姿は、私が日頃から大切にしている〝伝統を次の世代へ受け継いでいく〟という思いそのもの。このような形でフランスに届くことをうれしく思う」と話した。

 絵本は発売中。21×14・5㌢サイズで、全96㌻。フランスのPrivat社から出版されている。

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