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【鹿児島県指宿市】名物「砂むし温泉」だけじゃない!「東洋のハワイ」で訪れたい「縁結びのパワースポット」「車で行けるダイヤモンドヘッド」
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【鹿児島県指宿市】名物「砂むし温泉」だけじゃない!「東洋のハワイ」で訪れたい「縁結びのパワースポット」「車で行けるダイヤモンドヘッド」

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 薩摩半島南端に位置する鹿児島県指宿市は、1,000か所以上の泉源がある温泉天国。温泉熱を利用した「砂むし温泉」を海岸で楽しめるのも、ここならではの名物だ。錦江湾(鹿児島湾)には、「知林ヶ島(ちりんがしま)」という無人島が浮かび、ここは一定の期間と時刻のみ砂の道が現れ、島へと渡ることができる神秘的なところ。島と陸とを「結ぶ」ことから、「愛の島」とも呼ばれる縁結びのパワースポットとして知られている。

 「知林ヶ島」は、地元では錦江湾(きんこうわん)と呼ばれる鹿児島湾の入り口付近に浮かぶ島。霧島錦江湾国立公園に含まれる、周囲約2.5kmほどの無人島だ。3月から10月にかけての大潮、または中潮の干潮時に、長さ約800mの砂の道(砂州)が出現すると、島と陸地が繋がり歩いて渡れるようになる。

 「ちりりんロード」と呼ばれるこの砂の道が、人と人との絆を結ぶことにたとえられ、絆の島や、愛の島など、縁結びのパワースポットとして知られるようになった。

 歩いて30分ほどで知林ヶ島まで行けるが、砂の道は思った以上に広く、景色を眺めながらゆっくり島への散歩を楽しめる。現在、島内の周遊はできないが、砂の道を渡った先では「渡島証明書」を販売しており、渡島の思い出にぴったりだ。

 砂の道が出現する時間帯は日によって異なり、約1時間15分から7時間と出現する時間にばらつきがある。島から戻る際は、時間をしっかり考慮しておきたい。「いぶすき観光ネット」のサイト内で砂の道が出現する予測を確認できるので、訪れる際はその情報を参考にしてみよう。

 指宿市内はさまざまな宿泊施設が充実し、ときにはキャンプ場にステイというのもひとつの手だ。「知林ヶ島」の砂の道まで徒歩1分で行けるのが「指宿エコキャンプ場」。設営されたドーム式テントに滞在し、必要なキャンプ用具はレンタルして、手ぶらでも気軽に利用できる。夕食は鹿児島の黒肉を堪能できる贅沢BBQ、朝食は宿泊施設「休暇村指宿」本館でビュッフェ、さらに本館の天然温泉の入浴までセットになったキャンプデビューにもぴったりな施設だ。

 夕食のBBQは、鹿児島県を代表する鹿児島黒牛、六白黒豚、鹿児島ブランド鶏の「三種肉」を味わえるセットや、黒肉と海鮮を堪能できるワンランク上のセットまで用意。日帰りBBQプランもあるので、泊まってもいいし、ワンデイ利用してもいい。

 「指宿エコキャンプ場」の背にそびえる魚見岳(標高215m)は、車で山頂まで行くことができる観光名所のひとつ。荒々しい岩肌がハワイのダイヤモンドヘッドに似ていることから、指宿が「東洋のハワイ」と呼ばれるゆえんのひとつなのとか。

 春の桜やツツジをはじめ、四季ごとの花々が咲き、山頂からは眼下に知林ヶ島と錦江湾、さらに桜島や佐多岬まで一望できる。また、日暮れのあとは夜景、そして満天の星空も見られる眺めのよいスポットだ。

 温泉地の指宿を訪れたら、ぜひとも体験したいのが「砂むし温泉」。海岸付近で湧き出る温泉の熱を利用し、砂に包まれる天然の「砂むし温泉」は世界的にもめずらしいユニークな温泉体験だ。

 そんな体験ができる、山川砂むし温泉「砂湯里(さゆり)」は古くから住民に親しまれてきた施設。いたるところから温泉が湧く伏見海岸に位置し、開聞岳と東シナ海を望む開放的なロケーションだ。

 受付で渡された浴衣に着替え、案内された砂の上に横たわると、「砂かけさん」と呼ばれるスタッフが手際よく砂をかけて体全体を砂で包んでくれる。砂は温かくサウナにいるような感覚で、じんわり汗がふき出てくる。波音をBGMに10〜15分ほど砂に埋もれ、体を起こして砂から出ると潮風が心地よく爽快感がたまらない。体験後は温泉で砂を流してリフレッシュできる。

 また、山川砂むし温泉「砂湯里」では、ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」も利用できるセット券を販売。露天風呂にあるカフェのドリンクが1杯無料になるセット券なので、お得に利用できるのがうれしい。タオル類は別料金となるが、自前のタオルは持ち込み可能だ。

 ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」は、山川砂むし温泉「砂湯里」と同じ伏見海岸に位置。1年半かけて改修工事を行った後、2025年、「いいふろの日」の11月26日にリニューアルオープンした。新たな源泉を掘ったことで以前と泉質が変わり、新しい湯は乳白色になっている。また、新しい源泉は、美容によいとされる温泉成分を豊富に含んでいるのだとか。

 海岸から上がった高い場所にあるため眺望がよく、眼下には大海原、そして指宿市のシンボルである開聞岳を一望できる露天風呂の眺めが最高。また、湯船に浸かると水面が海と一体化したように見えるインフィニティ風呂になっている。

 リニューアルよりカフェが新設され、山川砂むし温泉「砂湯里」も利用できるセット券を購入すると、ドリンクが1杯無料に。また、温泉の湯気で顔をあたためる「顔湯」や噴出する温泉の蒸気を使った天然のかまど「スメ」も登場し、楽しみの多い温泉施設にリニューアルしている。

 霧島錦江湾国立公園に含まれ、知林ヶ島をはじめとする豊かな自然が体験できる指宿市は、南国ムードが漂う穏やかなロケーション。とくに春は花が次々と咲きはじめ、市のシンボルのハイビスカスは6月頃に見ごろを迎え、ブーゲンビリアは春から秋にかけて長い期間楽しめる。

 また、毎年4月末に「アロハ宣言セレモニー」が行われ、10月末までの期間中、ホテルや旅館などの多くの場所で「アロハシャツ」がユニフォームとして着用されている。街全体が南国ムードにあふれている指宿市は、晴れやな気分で過ごせる最高の観光地だ。

栗山 ちほ(くりやま ちほ)
長野県出身。標高1300mの八ヶ岳山麓育ち。幼少から自然と親しみ、夏は登山、冬はスキー&スノーボードと、通年アウトドアを楽しんでいる。
スキー誌を経てフリーランスとして独立後、ウィンタースポーツや登山の雑誌・Webのライターとして活躍。
ときどき山ごはんのレシピ提案や執筆も担当している。