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鹿児島県 世界トップ級の技、徳之島で学ぶ 五輪空手コーチや現役日本代表らが直接指導 島内外から約120人参加
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鹿児島県 世界トップ級の技、徳之島で学ぶ 五輪空手コーチや現役日本代表らが直接指導 島内外から約120人参加

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 【徳之島】2020年東京五輪空手組手コーチで日本航空高校空手道部(山梨)を男女とも日本一に導いた名将をはじめ、現役の日本代表選手らを招いた「世界トップクラス空手道技術講習会」が22日、伊仙町総合体育館であった。島内外の道場に所属する小中高生から一般まで約120人が参加。世界最高峰の技術や精神に直接触れ、さらなる上達を誓った。

 講習会は、世界トップレベルの技術と精神に触れる機会を通して、次世代を担う青少年の健全育成や、道場・地域の垣根を越えた交流、島全体の空手道の発展と結束を図ろうと初開催された。

 講師を務めたのは、樋口大樹氏(51)、森優太選手(32)、清水那月選手(28)、舟田葵選手(25)の4人。

 樋口氏は20年東京五輪の空手組手コーチを務め、日本航空高を男女日本一に導いたほか、元ナショナルチーム主将も務めた。森選手は現役日本代表で男子組手84㌔超級。全日本選手権準優勝、プレミアリーグ・カイロ大会3位などの実績を持つ。清水選手は剛柔流の形で活躍し、FISU世界大学選手権優勝などの実績を誇る。舟田選手は男子個人形で世界ジュニア選手権優勝、全日本学生選手権3連覇、全日本実業団優勝などを果たしている。

 講習会の実現には、実行委の米良斉委員長(奄美空手道連盟副会長、伊仙拳心館コーチ)と樋口氏の縁があった。日本体育大学空手道部の先輩後輩に当たり、米良委員長次男・幸之助さんが日本航空高空手道部に在籍(昨年卒業)の縁もあり交流が続いていた。

 4年前にも開催を計画したが、新型コロナウイルス禍で実現せず。今年に入り改めて協力を打診したところ、講師陣が応じた。同委員長の「離島のハンディを感じないよう、トップクラスの選手らの技術や気迫、熱気を間近で直接感じ取らせたい」との思いと関係者の協力で開催にこぎ着けた。

 参加者は奄美空手道連盟の会員や県空手道連盟の会員らを中心に、県本土の高校生も加わった。実技では、関節を柔らかくするための入念なストレッチからスタート。小学生と中高生・一般の2班に分かれ、形(流派別)と組手のセミナーを交互に受講した。

 参加者たちは講師の動きを一つ一つ確認しながら、真剣な表情で汗を流した。実技指導終了後には、講師陣が世界レベルの技も披露した。鋭い技の切れ味と力強さに、会場からは感嘆の声と拍手が送られた。

 樋口氏は「島とのつながりや交流を深めたかった。参加者の技術レベルには幅があるが、組手と形の基本動作を中心に指導した。今回学んだ基礎をそれぞれの道場に持ち帰り、さらに広めていくことを期待したい」と話した。

 伊仙拳心館に所属する犬田布中2年の中岡賢都さんは、ストレッチについて「床から音を出さないことや、股関節を『お皿』に見立て、食べ物をこぼさないイメージで常に体幹を水平に保つことを学んだ。腸腰筋を伸ばすことで、相手を圧倒できる力が鍛えられることも分かった」と成果を語った。

 地元指導者の1人として師弟で参加した天城誠志館の松村剛館長(49)は、樋口氏とは日体大空手道部時代の同級生。約5年ぶりの再会となり、「子どもたちが世界レベルの技術や練習法に触れることができ、非常に良い刺激になったと思う。将来的に全国で活躍できる子が増えてほしい」と期待を寄せた。