声援受け元気に奄美の海へ 保護ウミガメ3匹を放流 奄美市大浜海岸
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鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は19日、飼育していた4歳のアカウミガメ3匹を近くの大浜海岸で放流した。放流会の前には海開きも行われ、小雨が降る中、100人を超える家族連れが訪れ、海を目指す3匹の姿を見守った。同館は、けがをしたり、ふ化直後に弱ったりしたウミガメを保護し、体調や成長の様子をみながら放流している。
今回放流されたアカウミガメ3匹は、2022年8月5日に知名瀬の砂浜でふ化したきょうだい。巣穴に取り残されていたところを奄美海洋生物研究会の興克樹さんに保護され、同館で飼育していた。性別や重さは不明だが、甲羅の長さはそれぞれ70・8センチ、58センチ、49センチと個体差がある。
きょうだいは1匹ずつ砂浜に放され、子どもたちの「頑張れ」コールを受けながら懸命に砂をかいて波打ち際まで進むと、荒波にもまれながら大海原へ旅だった。
海遊びに訪れ、偶然放流の瞬間に立ち会った小宿小学校の児童は「最初は全然進まなかったけど、途中で動き出して海に帰ることができてよかった。応援できてうれしかった」と話した。
同館飼育学芸員の佐々木渉太さん(26)は「砂浜に向かう足跡や、波をかぶり海を感じて真っすぐ帰っていく様子など、生き物だけでなく、その周りの出来事も見てほしい」と語った。