奉納相撲や八月踊りに笑顔広がる 奄美市8地区で豊年祭
📰 全文
鹿児島県奄美市名瀬で13日、豊年祭や敬老会の開催がピークを迎え、8地区で地域色を生かした伝統行事が行われた。各地区で五穀豊穣(ほうじょう)を祝う奉納相撲や八月踊りが繰り広げられ、各会場では手に汗握る取組や子どもたちの愛らしい姿に笑顔の輪が広がった。根瀬部地区(87世帯129人)の豊年相撲祭は地区最大のイベントで根瀬部町内会が主催。地域住民のほか、近隣施設に入所する高齢者も招き、根瀬部地区集会場には約200人が詰め掛けた。
祭りはまわし姿の男衆の集落練り歩きでスタート。東西2組に分かれて「相撲、相撲」と声を上げて住民に祭りの始まりを告げ、集落の神社で安全祈願を済ませてから東、西の順で土俵入りした。神事で土俵を清めた後、未就学児の豆力士2人が砂かきをし、熱戦の舞台を整えた。
奉納相撲には未就学児から壮年までの約30人が出場。他地区からの応援参加もあり名勝負が繰り広げられた。中入りでは女子児童らのダンスや集落住民の八月踊りがあったほか、赤ちゃんの土俵入りもあり、泣いたり笑ったりのかわいらしい姿で会場を和ませた。
相撲で行司を務めた町内会の武原末明会長(69)は「人口減で豊年相撲の実施も厳しくなっているが、町内会役員、青・壮年団、婦人会の協力で開催できた」と周囲へ感謝し、「舟こぎの強さが示す固い団結は根瀬部の誇り。豊年祭は地域の連帯感を高めるために最も重要なイベント」と笑顔を見せた。