霧島のホテルで宿泊割が「1時間で完売」…シルバーウィーク5連休、熊本地震後「初の大型連休」で観光回復なるか【鹿児島】
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今週末からいよいよ5連休のシルバーウィークが始まる。2026年の夏、熊本地震の影響を受けた鹿児島県内の観光地では、大型連休に向けて期待の声が高まっている。霧島市を取材すると、宿泊施設や物産館が着々と準備を進める姿が見えてきた。霧島市のホテル京セラは、熊本地震の影響により8月までに1800件もの宿泊キャンセルを受けた。夏の観光需要が大きく落ち込む中、14日から販売が始まった鹿児島県の宿泊割引制度は起爆剤として期待が高まっている。
宿泊部の若林真一支配人は「鹿児島県の観光割がいいカンフル剤となり、次に始まる『九州ふっこう割』にも良い流れ、影響が出ると非常に期待している」と話す。販売開始からわずか1時間で完売となったという反響は、伸び悩んでいたシルバーウィークの予約にも上積みをもたらしつつある。
若林支配人は「これからどんどんPRして、ホテル・鹿児島県への流入は非常に期待できる。我々も頑張らないといけない」と力強く語った。ホテルでは秋の観光シーズンに向け、うなぎといった食材を活用した企画を用意し、宿泊客を迎える準備を整えている。
ダメージを受けたのは宿泊施設だけではない。日当山西郷どん村の物産館、日当山無垢食堂でも夏の間に客足が大きく落ち込んだ。松枝俊顕支配人は「売り上げも大体2割くらい少ない感じでした」と振り返る。
しかし、シルバーウィークを前に九州新幹線が全線復旧することで、状況は変わりつつある。同施設では観光客の増加を見込み、手土産として人気の県内産鶏肉を使った冷凍唐揚げを例年より多めに仕込んだ。さらに、霧島産かぼすシロップをかけたオリジナルのソフトクリームを目玉商品として売り上げ増加を狙う。
松枝支配人は「5連休なので県外から多くの人が来てくれるのではと期待しています」と笑顔を見せた。
九州新幹線と九州自動車道がともに復旧した状態で迎える大型連休は、今回が初めてとなる。熊本地震後の打撃を受けた地域にとって、このシルバーウィークは観光需要の回復を占う重要な機会だ。
県の宿泊割という呼び水、新幹線の全線復旧、そして地域ならではの食の魅力——霧島市の観光地はそれぞれの手で回復への道を切り開こうとしている。5連休の始まりは、もうすぐそこまで来ている。