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SVリーグ男子初参戦・フラーゴラッド鹿児島、「クリエイティブシンキング」で経験豊富な強豪に挑む

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 10月中旬に開幕するバレーボールの国内最高峰「大同生命SVリーグ」の男子2026~27年シーズンに、鹿児島県日置市を拠点とするフラーゴラッド鹿児島が参戦する。九州・山口の男子チームがこのリーグに入るのは初めて。選手たちは「アグレッシブチャレンジバレーボール」を合言葉に躍進を誓う。(平島さおり)

 「We(ウィー) Fights(ファイツ)!」――。8月下旬、日置市の体育館に、円陣を組んだフラーゴラッド鹿児島の選手らのかけ声が響いた。

 この日はゲーム形式の練習に多くの時間を割いていた。連係ミスがあればその都度プレーを止め、その局面で誰がレシーブに入るのかなどコーチも交えながら話し合い、互いの役割の把握を入念に行った。

 在籍する日本人選手は11人。開幕までに外国籍選手4人が順次合流し、選手間のコンビネーションを高めていく予定で、藤田高教ヘッドコーチ(HC)(65)は「選手たちにはクリエイティブシンキングとスピードを求めている」と戦術の一端を明かす。

 クリエイティブシンキングは、発想力豊かに相手が思いつかないような攻撃を仕掛けていくこと。頭脳プレーで経験豊富なSVリーグの強豪チームの裏をかき、対抗していく考えだ。

 攻撃の高速化も図る。補強としてSVリーグ・東レアローズ静岡から1メートル87の長身セッター、酒井啓輔選手(30)を獲得。高い位置からトスを上げることでスパイクまでの時間短縮につながり、効果的な速攻が可能になるという。

 これらを実効性あるものにするためには選手同士の連係が不可欠。チームは指導体制も強化し、SVリーグ・東京グレートベアーズから、フィンランド出身で国際経験豊かなヨナス・フタカンガスコーチ(27)らを招き、連係強化を託した。

 藤田HCは「これから外国籍選手を含めた選手間の連係が合っていけば、さらにレベルアップしていけるだろう」と期待を寄せる。

 SVリーグ参入に合わせて、所属選手全員がプロ契約を結んだ。Vリーグに所属していた昨季までは、仕事と掛け持ちの選手もいたが、バレーに集中して取り組める環境が整った。

 峯村雄大主将(32)は「今は練習も昼間からできて、トレーニングに専念でき、より自分たちのレベルアップにつながっている」と歓迎。長友優磨副主将(34)も「一本一本の精度だったり、プレーの質はすごく上がった」と変化を口にする。

 円陣でのかけ声であり、チームスローガンでもある「We Fights」の語尾の「s」は本来不要だが、あえて付けている。文法的に崩すことでチームの不完全さや未完成さを表現。その上で、一人一人が主体となって戦っていく覚悟を示しているという。

 「(プレーレベルなど)SVリーグの当たり前に、自分たちが変えていく、変わっていくっていうことが今季の一番の目標」。藤田HCはそう強調する。

 日置市特産の「イチゴ」を意味するイタリア語「fragola(フラーゴラ)」と、鹿児島弁の「いっど(いくぞ)」「やっど(やるぞ)」「きばっど(頑張るぞ)」を掛け合わせた名を冠するチームが旋風を巻き起こせるか。フラーゴラッド鹿児島は10月24日、堺市で日本製鉄堺ブレイザーズとの初戦に臨み、来年4月中旬まで11チームと4試合ずつ戦うシーズンに突入する。