鹿児島県 県議会開会 県独自宿泊割予算を可決 シルバーウィーク前に開始 多くのキャンセル、早期回復へ 離島航路 新たな国の支援制度要望
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県議会9月定例会は11日開会、会期は10月9日までの29日間。2026年度一般会計補正予算(第3号、4号)、25年度歳入歳出決算認定、かごしま地域未来基金条例制定、25年度県病院事業特別会計決算認定など議案13件が提案され、塩田康一知事知事が提案理由を説明した。補正予算のうち熊本地震の影響で多くの宿泊キャンセルが出ていることから、旅行需要の回復へ県独自の宿泊割引助成のための予算4億5200万円を計上した議案(第3号)は即日で常任委員会付託後採決され可決、5連休となるシルバーウィークを前に早ければ14日から開始される。提案理由の中で知事は観光関連産業への影響を説明。「広域交通ネットワーク寸断の影響や風評被害等により、先月31日時点で少なくとも18万人泊以上の宿泊キャンセルが生じるなど、大きな影響を受けている」とし、国の支援(「九州ふっこう応援割」として補助率は熊本県と同等の6割、交付限度額約32億円)を受けての対応だけでなく、先行して県独自の支援(県内での宿泊に対し6割補助、同一の宿泊施設では1人2万円が上限)に取り組むとした。
離島振興では、離島航路に触れた。老朽化した船舶の更新費用の高騰が全国的な課題となっている中、「先月7日に、同様の課題を有する新潟県、長崎県などと連携し、国等に対し、離島航路の船舶老朽化や更新費用高騰の現状などを伝え、有人国境離島航路における民間事業者の船舶更新に対する新たな国の支援制度の創設等について要望を行った」と報告した。
観光の「稼ぐ力」の向上で知事は、NHK連続テレビ小説で来年秋からの放映に向けて、与論島を舞台とする「なぎさの進化論」の制作が決まったことを報告。初めて獣医師がヒロインとなるが、「ドラマを通じて離島の有する特色ある伝統や文化、自然などをはじめとする本県の魅力が全国の方々に伝わり、本県の観光振興につながることを期待する」と述べると同時に、獣医師の魅力が伝わることで獣医師を目指す人が増え、畜産業の振興にもつながることを期待するとした。
8月22日には奄美大島北部、23日には同南部で開催した「知事とのふれあい対話」。「奄美大島における人口減少対策」をテーマに意見交換したが、知事は「郷土教育の推進、教育民泊・旅行への支援、住宅不足への対応、また、移住促進につながる情報及び地域の魅力発信などについて意見を頂いた」と述べた。
第3号補正予算が付託された常任委員会のうち文教観光委員会(寿肇委員長)の審議では、県内観光に対し「宿泊施設だけでなくお土産店、飲食店など幅広い業種に大きな影響が及んでいる」として、大型連休となる「シルバーウィークまでに事業開始することで県内観光関連産業の早期回復を図る」との当局説明を報告した。
16日の本会議では代表質問がある。