中国艦艇など奄美周辺に6回 空母「遼寧」も喜界島沖に 25年度まとめ
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防衛省が警戒・監視を強めている中国軍やロシア軍の艦艇や航空機の動向について、同省統合幕僚監部の発表(3月31日現在)によると、2025年度に鹿児島県奄美群島周辺海域および空域で確認された艦艇や無人機、情報収集機による活動は、中国軍が6回、ロシア軍が1回だった。内訳は、中国軍の空母「遼寧」を含む艦艇群が1回、爆撃機が1回、情報収集艦が1回、無人機が1回、情報収集機が2回。ロシア軍は爆撃機が1回。
25年12月6日には、「遼寧」を含む艦艇4隻が沖縄本島と宮古島間の海域を通過。その後、沖大東島の西約270キロの海域で、遼寧から発艦した戦闘機が対領空侵犯措置に当たっていた航空自衛隊の戦闘機に対し、レーダーを照射した。遼寧は翌7日にかけて喜界島の東約190キロの海域まで東進。同月12日には高速戦闘支援艦を加えた計5隻で沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海へ向かった。艦載機の発着艦は、同月6日から12日までの計7日間で約260回に及んだ。
また、12月9日にはロシアの爆撃機2機と中国の爆撃機2機が沖縄や奄美群島の東の太平洋上を北上し、四国沖まで共同飛行を行なった。
無人機については、4月24日に沖縄から徳之島・沖永良部島の東方沖にかけて、中国軍の偵察・攻撃型無人機2機の飛行が確認された。奄美群島沖における中国軍無人機の飛行は24年6月に初めて確認されて以降、太平洋側を飛行するルートと、東シナ海側から奄美大島北西沖を飛行するルートが確認されている。情報収集機と哨戒機も25年度内に2回(計3機)、確認された。
奄美大島と横当島の間の海域を通過した艦艇は、4月12日の中国軍情報収集艦1隻だった。同海域における中国艦艇の通過回数は、23年度が8回(計17隻)、24年度が5回(計10隻)だった。