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宿泊費を最大6割補助 鹿児島県が独自の「宿泊割」調整中、シルバーウィークに間に合わせる方針
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宿泊費を最大6割補助 鹿児島県が独自の「宿泊割」調整中、シルバーウィークに間に合わせる方針

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熊本地震の発生から約1カ月。政府は観光復興に向けた支援策「九州ふっこう応援割」を2026年10月から開始すると発表した。熊本と鹿児島については宿泊料金の最大6割を補助する方針で、鹿児島市の城山ホテル鹿児島では「お客さんも非常に動きやすくなるのでは」と歓迎の声が上がっている。さらに鹿児島県は、国の施策が始まるまでの独自補助も検討中で、シルバーウィークへの切れ目ない支援が期待されている。

政府が8月28日に概要を明らかにした「九州ふっこう応援割」は、2026年10月1日から九州地方で1泊以上の旅行・宿泊をする人を対象に、1泊2万円を上限に料金を割り引く仕組みだ。

九州各県の補助率が最大5割にとどまる中、熊本と鹿児島は最大6割の補助が受けられる。これはキャンセルによる観光への影響が特に大きかった両県の実情を反映したものだ。県の調査では、地震後に県内の宿泊施設で11万件余りのキャンセルが発生しており、観光業への打撃の深刻さが浮き彫りになっている。

鹿児島市の城山ホテル鹿児島では、地震発生以降に約5500人のキャンセルが発生し、損失は1億円あまりに達した。

渡千左代専務は当時の状況を「鹿児島が陸の孤島みたいになってしまって、私たちにとって新幹線、高速道路もかなり重要なインフラと痛感した」と振り返る。同ホテルでは宿泊客の約4割が九州からの利用で、地震発生後は福岡・熊本方面からのキャンセルが目立っていた。

そうした中で明るいニュースとなったのが、8月27日のJR九州による九州新幹線の復旧見通しの発表だ。JR九州の古宮洋二社長は「シルバーウイークも意識しながら積み重ねていった」と語った。シルバーウィーク直前の復旧見通しに、ホテル側も「シルバーウイークを前に再開。その時期のキャンセルを防げたことは本当によかった」と胸をなで下ろした。現在、シルバーウィーク期間中の予約は約9割に達しており、目立ったキャンセルは出ていないという。

一方、鹿児島県は国の「九州ふっこう応援割」が始まるまでの間、県独自の施策として国と同じ最大6割の宿泊補助を行う方向で調整していることが、関係者への取材で分かった。観光需要が高まるシルバーウィークに間に合うように始め、国の施策が始まるまで切れ目なく補助を継続する方針だ。

この独自補助は、8月2日に発表される補正予算案に盛り込まれ、9月11日開会の県議会に提案される予定となっている。

主要交通インフラの復旧と、国・県による二重の観光支援策に、地域の観光関係者の期待は高まっている。城山ホテル鹿児島の渡専務は「鹿児島と熊本が6割ということで、政府も被害状況をしっかり把握し、そういうスキームを決めたのはありがたい」と評価する。

そのうえで「被害額も大きかったので、また秋口からお客さんが増えて取り戻すことができるのではと期待している」と前を向いた。

地震から約1カ月、交通インフラの回復と政府・県の支援策が重なることで、鹿児島の観光が秋に向けて再び動き出そうとしている。