鹿児島県 「おきのえらぶマッチボックス」開設 人手不足解消、就労機会の創出目指す 「スキマ時間」を有効利用
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【沖永良部】知名、和泊両町は1日、就労マッチングプラットフォーム「おきのえらぶマッチボックス」を開設した。デジタル技術を使い、数時間単位の求人(スポットワーク)と働き手をつなぐプラットフォームを提供し、島内の人手不足解消と就労機会の創出を図る。おきのえらぶマッチボックスは、㈱Matchbox Technologies(所在地・新潟県、佐藤洋彰代表取締役社長)と連携し開設。同社は、新潟県佐渡市や兵庫県の淡路島のほか、屋久島でもマッチボックスを運営している。システムの導入費用は968万円で、複数の自治体が導入費用を分担し共同運用するのは初めて。
沖永良部島では、人口減少や高齢化、若年層の島外流出に伴い、農業や介護分野など地域産業を支える人材の確保が課題となっている。一方で島内には、子育てや家事、介護との両立でフルタイム勤務が難しくても、空いている時間を活用して就労したいという人や、定年退職者、副業希望者、帰省者など潜在的な働き手が存在している。
マッチボックスでは、1日または数時間単位の求人を掲載。働き手と求人企業とのミスマッチを防ぎ、事業者の雇用手続きや勤怠管理などの業務の効率化も図れる。また、一度働いた人材は事業者用データベースに登録が可能で、勤務経験のある働き手に限定した求人を案内するなど、事業者と働き手の関係を継続的に構築することができる。
現在、島内の介護や飲食、商店など4事業者が求人情報を掲載中で、21事業者が掲載準備中。働き手は、スマートフォンやパソコンから会員登録し、自分の条件に合う仕事に応募する。履歴書や面接は原則不要、会員登録や利用に関する働き手の費用負担はない。
知名町総務課DX推進室によると、今年度の目標登録事業者数は50事業者、働き手の登録者数は340人を目指す。
知名町の今井力夫町長は「眠っていた労働力を上手く活用できるシステム。島の稼ぐ力を高めていきたい」。和泊町の前登志朗町長は「島全体で人手不足を補うことで、多くの人の生活を豊かにし、住みやすい働きやすい島を目指していきたい」と期待を込めた。