カゴミル 鹿児島の今のニュースを、まとめて。

← 一覧
夜空に炎の弧、精霊の帰り道 鹿児島・日置で「火振り」
総合 朝日新聞 👁 3

夜空に炎の弧、精霊の帰り道 鹿児島・日置で「火振り」

📰 全文
 精霊を送るお盆の伝統行事「北山の火振り」が8月15日夜、鹿児島県日置市東市来町養母の北山納骨堂前の広場であった。住民らが見守るなか、たいまつの炎は火の粉とともに夜空に幻想的な弧を描いた。

 火振りは100年以上の伝統があるとされ、戦いに敗れた領主の霊を慰めるため、無縁仏を供養するためとも言われている。

 この日は北山自治会の保存会メンバーらが、長さ7、8メートルほどの竹の先に薪をくくりつけたたいまつ27本を用意。午後7時ごろ、数本のたいまつに同時に点火した。火のついた1本を数人がかりで勢いよく南北に振り始めると、竹はしなりながら風を切り、たいまつの火が行き交った。

 カメラで熱心に撮影していたいちき串木野市の丸山千代子さん(72)は、この地域の出身。4年前に亡くなった夫の靖彦さんがカメラ好きで、撮影に同行しているうちに自身もカメラのとりこに。この日は広場を見渡せる納骨堂の通路に一番乗りし、お気に入りの場所に三脚を据えた。「納得いく写真がワンショットあればいい」がモットー。満足のいく写真は撮れなかったというが、「次はこうしようと、あれこれ考えるのも楽しい」と目を細めた。

 広場の奥には竹で組まれた高さ10メートルほどのやぐらもつくられた。てっぺんには弓矢や花をかたどった竹細工があり、竹の枝にはダンゴが飾り付けられている。終盤、やぐらに火がつけられると、一気に燃え上がり、炎が広場中を照らした。飾り物は縁起物とされ、かつては青年らが競って上り、奪い合ったという。(エリアリポーター・町田正聡)

 精霊を送るお盆の伝統行事「北山の火振り」が8月15日夜、鹿児島県日置市東市来町養母の北山納骨堂前の広場であった。住民らが見守るなか、たいまつの炎は火の粉とともに夜空に幻想的な弧を描いた。

 火振りは100年以上の伝統があるとされ、戦いに敗れた領主の霊を慰めるため、無縁仏を供養するためとも言われている。

 この日は北山自治会の保存会メンバーらが、長さ7、8メートルほどの竹の先に薪をくくりつけたたいまつ27本を用意。午後7時ごろ、数本のたいまつに同時に点火した。火のついた1本を数人がかりで勢いよく南北に振り始めると、竹はしなりながら風を切り、たいまつの火が行き交った。

 カメラで熱心に撮影していたいちき串木野市の丸山千代子さん(72)は、この地域の出身。4年前に亡くなった夫の靖彦さんがカメラ好きで、撮影に同行しているうちに自身もカメラのとりこに。この日は広場を見渡せる納骨堂の通路に一番乗りし、お気に入りの場所に三脚を据えた。「納得いく写真がワンショットあればいい」がモットー。満足のいく写真は撮れなかったというが、「次はこうしようと、あれこれ考えるのも楽しい」と目を細めた。

 広場の奥には竹で組まれた高さ10メートルほどのやぐらもつくられた。てっぺんには弓矢や花をかたどった竹細工があり、竹の枝にはダンゴが飾り付けられている。終盤、やぐらに火がつけられると、一気に燃え上がり、炎が広場中を照らした。飾り物は縁起物とされ、かつては青年らが競って上り、奪い合ったという。(エリアリポーター・町田正聡)