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親子でハンセン病学ぶ 差別や偏見ない社会実現へ 奄美和光園
自然・火山 南海日日新聞 👁 1

親子でハンセン病学ぶ 差別や偏見ない社会実現へ 奄美和光園

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 鹿児島県奄美市名瀬の国立療養所奄美和光園(馬場まゆみ園長、入所者5人)で28日、県事業の「親子療養所訪問」があった。台風13号接近の影響で延期され、当初の参加予定者数より少ない奄美市内の親子2組6人が参加。園内見学や職員との交流を通してハンセン病問題への理解を深め、差別や偏見のない社会実現への思いを強くした。

 奄美和光園は全国13カ所の国立療養所のうち12番目の施設として1943年に開設。戦後は沖縄県などからの引き揚げ者も加わり、多い時で350人余りが自治会を組織して暮らした。8月28日現在、入所者は5人(平均年齢87歳)。親子療養所訪問はハンセン病問題の啓発につなげようと、県が毎年夏に実施している。

 参加者は園内の少年・少女舎跡や市民農園として開放されている畑、入所者の生活用品などを展示する交流会館(歴史資料館)などを見学し、納骨堂に献花した。同園の中畑勝見学芸員が、園の歴史について▽子どもの入所者もおり、園内に学校があった▽出産を禁止していた他の療養所と異なり、和光園では子どもを持つ人も多くいた│などと説明すると、メモを取りながら熱心に聞き入っていた。

 交流会には同園の職員が出席し、参加者の質問に答えながらハンセン病問題について説明した。馬場園長は「ここで人として生活していた私たちのことを忘れないでほしい」という入所者のメッセージを伝え、「普通の人たちが病気を理由に突然自由を奪われた歴史があったこと、こうした偏見や差別は今も身近に生じ得る問題だということを考えてほしい」と呼び掛けた。

 家族4人で参加した市内の中学1年女子生徒(12)は「病気の症状やひどい差別のことは学校で教わったが、自分たちと同じように絵を描いたりカラオケをしたりして暮らしているということを知ることができた」と話した。