カゴミル 鹿児島の今のニュースを、まとめて。

← 一覧
鹿児島のバス・市電にキャッシュレス決済 「Payどん」 10月下旬から導入、定期券対応も検討
総合 FNNプライムオンライン 👁 1

鹿児島のバス・市電にキャッシュレス決済 「Payどん」 10月下旬から導入、定期券対応も検討

📰 全文
鹿児島県内のバスや市電に、新たなキャッシュレス決済の選択肢が加わる。地域密着型の決済アプリ「Payどん」が交通系決済サービスに対応し、10月下旬からの運用開始を目指している。地域の金融機関と交通事業者が手を組んだこの取り組みは、「商業と交通を融合した新たなサービス」への布石ともなる注目の動きだ。

現在、鹿児島県内のバスや市電では、現金のほかICカードやクレジットカードで乗車できる。そこに新たに加わるのが、キャッシュレス決済アプリ「Payどん」による交通系決済サービスだ。

8月21日、鹿児島市で共同記者会見が開かれ、交通事業者や金融機関の代表者が一堂に会して基本合意書を締結した。会見に出席したのは、鹿児島銀行をはじめとする県内の金融機関と、市電・市バス・鹿児島交通・南国交通といった交通事業者の関係者たちだ。

利用方法はシンプルだ。市電やバスに乗るとき・降りるときの両方のタイミングで、アプリ上に表示される二次元コードを読み取り機にかざすだけで決済が完了する。

対応路線は、鹿児島市電・市バス、鹿児島交通、南国交通のバスで、読み取り機の設置が完了した車両から順次サービスを開始する予定だ。目標とする開始時期は10月下旬となっている。

地域の交通事業者にとって、このサービスが歓迎される大きな理由のひとつがコスト面だ。いわさきコーポレーションの岩崎貴光社長は、「Payどんが非常に手数料も含めて安価。地域交通事業者としては安定的かつ持続的に活用できる唯一の決済手段」と強調した。

他のキャッシュレス決済手段と比べて手数料が低く抑えられることは、地域の交通事業者にとって見逃せないメリットだ。持続可能な地域交通を支える手段として、Payどんへの期待は大きい。

鹿児島銀行の碇山浩美頭取は、「県民の皆さまの暮らしを豊かにする地域プラットフォーム構築を目指しています」と語り、将来的な展望についても言及した。「将来にわたってはデータを活用して商業と交通を融合した新たなサービスの構築も可能になる」と意気込みを示した。

交通の利用データと商業データを組み合わせることで、これまでにない地域サービスが生まれる可能性を秘めている。利用者の動線や行動パターンを把握したうえで、地域の商業活動と連動したサービスを展開するという構想だ。

Payどんによる交通系決済サービスは、まず乗降時のQRコード決済からスタートするが、将来的には定期券や乗り継ぎ割引への対応も検討されている。実現すれば、通勤・通学で毎日バスや市電を利用する県民にとっても、より使い勝手のよいサービスとなる。

鹿児島県内の交通とキャッシュレス化の流れが、地域の金融機関と交通事業者の連携によって新たな段階へと踏み出そうとしている。10月下旬の運用開始に向けて、準備は着実に進んでいる。