地域の水を研究 奄美の高校生7人が参加 東大サイエンスキャンプ
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鹿児島県奄美群島の県立高校3校(与論、大島、古仁屋)と瀬戸内町教育委員会などが東京大学大気海洋研究所と企画した「夏季集中サイエンスキャンプ」が7月27~29日の3日間、千葉県柏市の東京大学柏キャンパス内にある同研究所であった。地域振興と人材育成をテーマに2022年から始まった取り組み。5回目の今年は与論高校4人、大島高校2人、古仁屋高校1人の計7人が参加。生徒たちが生活する地域の水について研究、成果発表会を行い、大学の最先端科学を体験した。最終日に成果発表会があった。与論高校の生徒2人が取り上げたテーマは「与論島の水と農業」。生徒の一人の祖父が農業に従事していることから、大雨が降った際に農薬が流出する量や、水の違いによる植物への影響を調べた。雨水、地下水、畜産排水、農地の表面水の4種の水分析を行い、カリウムの割合が高いと植物の成長を抑制することなどが分かった。
同校の別の2人組は「家庭でできる軟水化と鳩の湖の謎について」、大島高校の生徒は「造礁サンゴの白化現象」をテーマに発表。古仁屋高校の生徒は、これまで先輩が取り組んだ先行研究を踏まえ「奄美の白糖工場跡から出土した煉瓦(れんが)の胎土分析」について取り上げた。
会場には、同キャンプ1期生として参加した与論高校出身で東京大学理科二類2年生の吉田小梅さん(21)も駆け付け、後輩たちの発表を見守った。吉田さんは「実験方法に論理的な説明があり、この3日間だけでなく、準備期間も含めて頑張りが伝わってくる内容だった。今回出会えた同じ高校生の仲間や大学の先生とのつながりを大切にしてほしい」とエールを送った。