鹿児島県 防空壕など戦跡巡る 和泊町遺族会 平和の尊さ再認識
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【沖永良部】和泊町遺族会(大脇克子会長)は13日、同町内にある戦跡を巡る企画を開催した。島内外から21人が参加。戦時中に防空壕(ごう)として使われた暗川(クラゴー)や戦没者慰霊塔など8か所を巡り、平和の尊さを再認識した。戦争と平和について考えてもらおうと企画。同町歴史民俗資料館の伊地知裕仁さんが講師を務めた。
昔の人たちが水くみや洗濯などで利用していた喜美留字のクラゴーでは、防空壕として使われていた戦時中の様子を伊地知さんが説明。「戦争中は爆弾から身を守るために多くの住民がここに隠れた。見つかってはいけないので、夜は明かりも付けられなかった」と述べた。参加者らは、地上から深さ8㍍ほどある水くみ場まで階段で降り、ライトを消して洞窟内の暗さを確認した。
このほか、防空壕に使われた笠石公園の風葬墓跡や、戦没者671人の名前が刻銘されている越山の戦没者慰霊塔、歴史民俗資料館で開催中のミニ企画展「太平洋戦争と沖永良部島」などを見て回った。
大阪から夏休みを利用して島を訪れていた小学6年の森原拓海さん(11)は「戦争に行く人を何も言えずに見送った人がいることを知りつらかった。戦争のない世界にするためにもケンカをしてはいけないと思った」。和泊小6年の新里結楓さん(12)は「防空壕などを見て驚いた。大人になって多くの人に戦争の話を伝えていきたい」と話した。
大脇会長は「子どもたちが関心を持って聞いてくれたことに感謝。これからも戦争について語り継いでいく場を作りたい」と語った。