震災2週間、九州道不通で物流に異変――迂回路は「所要2、3時間増」、鹿児島のドライバー「1日も早く復旧を」
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熊本地震から11日で2週間を迎えた。九州自動車道の不通が続き、物流への影響は長期化している。2016年に北九州市と宮崎市がつながった東九州自動車道が迂回路の役割を担うものの、鹿児島県内の運送事業者は「直後は助かったが、所要時間が延び常態化は厳しい」「お盆の帰省ラッシュでさらに配送が遅れそうだ」と先行きを懸念する。野菜や食肉などを運ぶJA物流かごしま(鹿児島市)は発災直後、東九州道を使うルートに切り替えた。幹線事業部の早稲田一剣部長は「大動脈が不通になったので、迂回路の存在はありがたかった」と振り返る。
九州道の松橋(まつばせ)インターチェンジ(IC)-えびのICは通行止めが続き、再開は8月後半の見通しだ。
西日本高速道路によると、地震前日の7月27日、熊本、福岡県境の九州道・みやま柳川IC-南関ICの通行量は2万2828台。発災翌日29日は2万552台と約1割減った。一方、宮崎県側の東九州道・門川南スマートIC-日向ICは27日の3189台に対し、29日は2倍以上の7155台に増えた。
ただ、発災2週間で変化もみられる。
曽於市の東九州道・末吉財部IC付近の国道10号は鹿児島、宮崎を結ぶバイパスのように機能する。近くの給油所の担当者はトラック通行量についてこう話す。「震災直後は多かったが、徐々に落ち着いてきた」
JA物流かごしまも現在は九州道と一般道を組み合わせるなど、少しでも速く到着できるルートを模索しながらトラックを走らせる。早稲田部長は「東九州道だと2、3時間余計にかかり、配送遅れが常態化してしまう。応急的には使えるが、代替道路には不便」と話し、「帰省ラッシュも重なる。とにかく1日も早い九州道復旧を」と求めた。
16年の熊本地震直後の志布志港は、運送各社が輸送ルートを陸から海に切り替える動きで混乱した。しかし今回は、そうした動きは目立たない。同港発着の大阪や東京便は、24年4月の運転手の労働時間規制強化以降、普段から利用する事業者が増えているからだ。
マルエーフェリー南九州支店(志布志市)の二見寛史支店長(64)は「地震直後は20件ほど問い合わせがあったが、10年前の地震と比べれば5分の1以下」と話す。問い合わせの減少は各荷主の輸送ルートの多角化が一因とみる。「前回を教訓にどこもリスク分散を進めている」
商船三井さんふらわあ志布志支店でも問い合わせは少ない。宮原健一支店長補佐(54)は「事業継続計画(BCP)の策定が進んだのだろう。災害関連の問い合わせがあればできる限り協力したい」と話した。