SUPER EIGHTの安田章大が自閉スペクトラム症の青年役で見せた覚悟…脳腫瘍手術後の心境変化が映画「平行と垂直」に結実 父の故郷奄美への思いも語る
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関西出身の5人組アイドルグループSUPER EIGHTの安田章大(41)が、28日に封切られる映画「平行と垂直」で、発達障害の一つ自閉スペクトラム症(ASD)の青年役に挑んでいる。7月末に来鹿した安田に、演じて感じたことや映画を通じて伝えたいことなどを聞いた。-映画に出演したきっかけは。
「子どもの頃から『普通』という言葉に違和感を抱いていた。誰かの普通が別の人には異常と感じることがある。山野海さんの脚本を読んで、やってみたいと思った。認め合い理解し合えれば、世界はもっと平和になる」
-ASDの人は対人関係や行動にそれぞれ特徴があるとされる。役づくりで苦労したことは。
「演じるという意識はなく苦労は感じなかった。大貴(だいき)として妹の希(のぞみ)と生活し、周囲との関係性を受け入れた。もちろんASDについて学んだり、実際にASDの方が通う教室で当事者と話したりして準備はした」
-自身は生死をさまよう大病を経験した。
「2017年に脳腫瘍が見つかり、開頭手術を受けた。18年には術後てんかんで転倒し腰骨などを骨折。仕事で迷惑をかけることになり、病気を公表した。今も光過敏の後遺症があり、サングラスが欠かせない」
-闘病を通じ心境の変化はあったか。
「自分は芸能界に不向きだとずっと感じていた。事実をねじ曲げられ、やめたいと思うこともあった。しかし術後は、芸能人は誰かの代弁者になれる最適な立場だと気付いた。自分のためではなく、他の人のために働く。その意識は今回の映画でも役立っている」
-映画を通して伝えたいことは。
「ASDに限らず『誰も一人ぼっちではない、味方はいるよ』ということが伝われば。他者を知ろうとすることは、自分の感覚を微調整し人生を彩るきっかけになる。心を寄せ合うことで世界は変わる。また、病気や障害のある家族がいることで、苦労ばかりではなく感謝や幸せを感じる出来事もたくさんあると思う」
-兵庫県出身だが、鹿児島とは縁がある。
「父親の故郷は奄美・加計呂麻島で、小さい頃から何度も訪れている。みんなが集まると三線を弾いて島唄を歌う土地。歌や楽器、酒を好む自分の気質に、遺伝や風土の影響を強く感じる。また鹿児島空港や天文館に来ると、風景やにおいに懐かしさを感じ、理由は分からないがリラックスできる」
※11日午後7時からKTSで「SUPER EIGHT安田章大の人生って最高だ 鹿児島・肥薩線の旅」が放送予定。
■やすだ・しょうた氏 1984年 兵庫県生まれ。97年、関西ジャニーズJr.として活動開始。2002年、関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)結成。ギター、ボーカル担当。作詞・作曲も多数手がける。