かつて「めざましテレビ」軽部真一アナの代役を務め話題に――元鹿児島テレビ放送の坪内一樹さんが大学教授へ転身「後進を育てたい」
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■かお・元KTSアナウンサーから日本大学教授に就いた坪内 一樹(つぼうち・かずき)さん30年務めた鹿児島テレビ放送(KTS)を辞め、4月1日付で日本大学芸術学部放送学科の教授に就いた。「社会で起こる出来事に常に興味を持ち、表現者として何ができるか考えるアナウンサーを育てていきたい」
前任の教授が定年退職を迎えるのに伴い、母校の日大から誘いを受けた。「第2の人生。挑戦しがいがある」と迷いはなかった。90分間の授業を自由に組み立てられるのも楽しみだ。
入社翌年、鹿児島県出水市針原地区で土石流災害が発生。21人が犠牲になった壮絶な現場をどう伝えたらいいか分からなかった。20代の頃はインタビューに難儀し、武田鉄矢さんに「君は何もしゃべらないね」と突っ込まれたことも。顔が知られるようになったのが「めざましテレビ」への出演。中継リポートを見たフジテレビから軽部真一アナに似ていると声がかかり、夏季休暇中の代役を6年務めた。
大切にしてきたのが好奇心だ。単発ながら、好きな競馬の特集を20年近く続けた。日置市吹上でサラブレッドを生産する若者を紹介したり、鹿児島県出身の四位洋文調教師、幸英明騎手にインタビューしたり。祖父の墓は枕崎市にある。増え続ける「墓じまい」を放送すると大きな反響があった。「出張にもたくさん行かせてもらい、KTSには感謝しかない。教科書には載っていない30年の経験が少しでも学生の役に立てばいい」
東京都出身。妻(43)、長女(6)と川崎市に暮らす。焼酎の晩酌を楽しむ52歳。