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島唄の心と歴史学ぶ初合宿 演奏技術と伝承への思い育む 徳之島で25人参加 鹿児島県
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島唄の心と歴史学ぶ初合宿 演奏技術と伝承への思い育む 徳之島で25人参加 鹿児島県

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 【鹿児島県・徳之島】奄美・徳之島の島唄の伝承と後継者育成に取り組む「ミュージックワイド三味線教室」(徳之島町亀津、指宿桃子代表)は1、2の両日、天城町松原西区公民館などを会場に、初の「唄の心と島の歴史を学び、共に奏でる島合宿」を開いた。児童生徒から50代までの受講生や保護者ら約25人が参加し、ベテラン唄者や学芸員による講義、三味線練習、伝統芸能の体験を通して島唄に込められた歴史や文化への理解を深めた。

 合宿は、三味線の演奏技術だけでなく、講義や踊りを通じて島唄の歴史的背景や歌詞の意味、神歌や民謡などの伝統芸能を総合的に学ぶことを目的に独自企画で初開催。共同生活による参加者同士の親睦や意欲向上、実践的な技能の習得も狙いとした。

 初日は全体練習に続き、徳之島を代表する唄者の一人、中島清彦さん(天城町)が「島唄の背景と分類」をテーマに講義。ノロやユタなどの神人がつかさどる神歌(神謡)の成り立ちや、神事におけるオモリ・タハベ・クチの役割、祝い唄や仕事唄など民謡の分類についても解説。島唄上達のコツは、「間違えても良いから声に出して上手な人を真似る。そして自分なりの節回しで感情を込める。島唄には到達点はない」ともアドバイス。

 続いて、指宿代表が天城町浅間地区に伝わる「鷺節(サーギぶし)」を手作り紙芝居を用いて分かりやすく紹介。午後には、徳之島町花徳の富田保子さんら地域住民を迎え、「どんどん節」や手遊び歌などの伝統芸能を共に楽しみながら交流を深めた。

 伊仙町社会教育課学芸員で同教室生でもある松岡由紀さんは「徳之島の歴史と島唄~江戸時代に起きた犬田布騒動と島唄」をテーマに講義。薩摩藩の過酷な黒糖政策に苦しむ島民が蜂起した1864年の犬田布騒動と、それを伝える島唄「犬田布節」に込められた歴史的背景や先人たちの思いについて説明した。

 夕方からは与名間ビーチのバンガローへ移動し、参加者全員でカレーライス作りやスイカ割り、花火を楽しみながら交流を深めた。

 2日目はラジオ体操と清掃活動で始まり、個別練習や全体合奏を実施。2日間の学びを演奏に生かしながら、技術の向上と島唄への理解を確かめ合った。

 伊仙町立犬田布中1年生の寛山華子さんは「島唄は遠い昔から今の私たちへ受け継がれてきた大切なものだと改めて感じた。これまで伝えてくださった人たちの思いを受け継ぎながら歌っていきたい」と話した。

 初開催となった合宿を通じ、参加者は奄美・徳之島の豊かな歴史と文化を学び、島唄を未来へつないでいく意識を育む貴重な機会となった。