「商品が開店直前に届く」熊本地震が鹿児島の食卓にも影響 魚市場・スーパーが苦慮 九州道再開見通しに期待の声
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熊本地震の発生から1週間です。今回の地震は、人的な被害だけでなく、道路の隆起やひび割れなどインフラにも甚大な被害をもたらしています。中でも九州自動車道の通行止めは、県内の物流にも大きな影響を与えていますがネクスコ西日本は4日、宮崎のえびのインターから熊本の松橋インターまでの区間について8月後半にも通行可能になる見込みと発表しました。威勢の良い掛け声が響く、鹿児島市の魚類市場。こちらでは7月の熊本地震が“ある影響”を及ぼしています。
(記者)
「鹿児島市の魚類市場。こちらでも熊本地震による物流への影響が響き、並んでいる魚は、ほとんど県内のもので熊本からは入ってきていない」
7月28日に発生し、熊本で最大震度7を観測した地震。人的な被害だけでなく、道路の隆起やひび割れなどインフラにも甚大な被害をもたらしました。
(九州中央魚市・山口博久取締役)
「熊本からは今はほとんどない状態。熊本自体も物流、周りの道路の状況がよくない。熊本自体の荷も少ないので他の県に送る感じではない」
例年であれば今の時期、熊本からハマグリやハモなどを卸していたというこちらの業者。現在は道路の状況により、熊本県内での集荷が難しくなっていることや、そもそも漁に出ていない船もあり、熊本からの魚や貝はほとんど入ってきていないと言います。また、物流の問題は福岡を拠点とした九州全体に広がっています。
(九州中央魚市・山口博久取締役)
「いつも高速や国道3号線を通ってきていたのが宮崎や大分を回ってくるので2時間か1時間半ぐらいは遅れてくる」
地震の影響で橋桁が大きく崩れ寸断された九州自動車道。宮崎のえびのインターから熊本の松橋インターまでの区間は、地震発生直後から通行止めが続いています。これにより物流に遅れが発生。出発の時間を早めるなど対応しているものの、輸送の不確実性は商品の相場を下げる恐れもあるといいます。
(九州中央魚市・山口博久取締役)
「ここから鹿児島の魚が出荷されるがそれも時間を早めてトラックが出るので早めの作業が必要になってくる。鹿児島の魚がどんどん県外出荷がされる状態ができてくれば相場は元に帰ってくるのでせめて高速道路だけは早く進めてもらいたい」
ネクスコ西日本は4日、九州自動車道の宮崎のえびのインターから熊本の松橋インターまでの区間について、8月後半にも通行可能になるという見通しを示しました。
鹿児島市のスーパーマーケットでは、地震でどのような影響があったのでしょうか。
(記者)
「こちらは海産物が並ぶコーナー。長崎県産の商品は鮮度が保てないため、流通量が減ってきているという」
鮮度が重要な海産物は、運送に時間がかかる影響で流通量が減少。また一部の乳製品や、ちくわなどの練り物といった商品が、品薄になっています。こうした商品は並びを変更するなどして、棚の空いているスペースを減らす工夫を行っています。
物流が滞っていることで、こんな影響も。
(スーパーハルタ・迫良一 常務取締役)
「通常午前7時前に入荷していた商品が、開店直前に着くような状況が続いている。商品の陳列が遅れるのと、納品時間に合わせて従業員も出勤しているので、早く来ても商品がないので(出勤時間を)後ろにずらしたりする工夫が必要」
物流だけでなく、従業員の勤務体制にも影響を及ぼしている九州自動車道の通行止め。復旧のめどが立ったことについては。
(スーパーハルタ 迫 良一 常務取締役)
「物流がうまく流れるようになると、かなり商品はスムーズに入ってくると思うので、期待している」
地震から1週間。九州自動車道の早期復旧に、小売業者からも期待の声があがっています。