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ウナギ豊漁 養鰻業者・加工メーカー・専門店 鹿児島の実情は
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ウナギ豊漁 養鰻業者・加工メーカー・専門店 鹿児島の実情は

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7月26日の「土用の丑の日」を前に、ウナギの出荷が最盛期を迎えています。

近年の稚魚の豊漁で数が増えている養殖ウナギ、日本一の産地・鹿児島でも取り引き価格が下がっているようです。

一方で、「豊漁」ゆえの問題も。

県内のウナギ事情を植竹アナウンサーが取材しました。

じっくり丁寧に焼き上げられる県産のうなぎ。

タレを絡ませると店内に香ばしい香りが広がり、食欲をそそります。

創業80年、鹿児島市のうなぎ専門店・松重には、3連休の最終日の20日、開店前から多くの人が訪れていました。

志布志から
Q.この時期になると食べたくなる?
「そうですね。元気になるのはうなぎかなと思う」

小学生
「柔らかくておいしかった」

植竹敦史アナウンサー
「身がふわふわです。タレの甘塩っぱさと焼き目の香ばしさがすごく合っている。暑い時期に元気が出ますね。ぴったりです」

土用の丑の日を26日に控え、最盛期を迎える夏のスタミナ食・ウナギ。

鹿児島は養殖ウナギの生産量日本一を誇ります。

実はそのウナギ、近年歴史的な豊漁となっています。

こちらは県内で獲れたウナギの稚魚「シラスウナギ」の過去10年の漁獲量の推移です。

直近2年間は1トンを超え、特に2024年度は約2.5トンと1990年度以来、34年ぶりの記録的な豊漁に。

県は豊漁の要因について「海流の影響などが考えられるが、詳しくは分からない」としています。

この豊漁だったころの稚魚が成長し、今まさにウナギとして市場に出回っています。

豊漁と聞くと気になるのが「ウナギは安くなるのか?」ということ。

薩摩川内市の養鰻場をたずねました。

出荷前のウナギが所狭しと容器の中にいました。

薩摩川内鰻ではウナギをいけすで養殖しているほか、加工して全国のスーパーなどに出荷しています。

この日は会社に養殖ウナギをおろしている西日本養鰻の営業担当者が訪れていました。

稚魚の豊漁で現在のウナギの取り引き価格は下がっているといいます。

西日本養鰻・窪田知浩さん
「たくさんできると値段が下がるというのはうなぎ業界も一緒。今まさにそういう状況。(取引価格は)だいぶ安くなっている。養鰻場としてはギリギリの価格まで落ち込んでいる」

価格が安くなる一方で、養鰻業者にとって悩みの種は昨今の物価高。

西日本養鰻・窪田知浩さん
「エサに関しても6月から値上げになり、世界的にエサの原料自体も不良なので、経費で経営が圧迫されているのが現状」

さらにそれぞれの養鰻業者が通常よりも多くのウナギを保持しているため、出荷が重なると加工メーカーの能力を上回ることがあるそうです。

そうすると養鰻場にはうなぎが余ることに。

西日本養鰻・窪田知浩さん
「ウナギが太化してなかなか尾数でていかない。エサを与え続けるにも費用がかかる。ウナギを持っているだけでも費用がかかるので、早く出荷したい」

主にウナギの加工を行う薩摩川内鰻では、出荷量が2025年より2割増えているといいますが、養鰻業者と同様の悩みを抱えています。

薩摩川内鰻・粂川英幸さん
「安くなっている時は末端の購入者、僕らの供給先も 『まだまだ安くなるのでは』となかなか注文をもらえない。資材の高騰や光熱費高騰、吸収できていない部分がたくさんあるのでメーカーとしては非常に厳しい状況」

豊漁といっても良いことばかりではなさそうですが、ウナギ専門店はどうなのか?

先ほどの松重の店主は?

松重・松崎一樹さん
「ウナギに関しては価格が下がってきているが、他の燃料費や水道光熱費、消耗品費、あとは緑茶がすごく高騰していて、今年は麦茶で対応している」

タレに使う醤油の値上がりなども経営に響いているそうです。

さらに

松重・松崎一樹さん
「夏だけ来店いただいた方は『多い』という捉え方をするかもしれないが、年間を通してみるとお客様の入りは少なくなっている。(去年は)売り上げとしても500万円くらい減少している」

売り上げの減少も重なり、価格は据え置きの状況です。

豊漁による仕入れ価格の減少を販売価格に結びつけられない中、店が力を入れるのは他店との差別化です。

松重・松崎一樹さん
「創業80年を迎えて、コロナを乗り切って、前向きな環境が生まれてきているが、仕込み中にもウナギの骨を抜いたり、県内のうなぎ屋でもしていないことをどんどんやっていき、鹿児島から県外・海外に発信していけたら」

豊漁となっているウナギ。

数が増えることでその取引価格は下がっているようですが、そこにはメリットばかりではないようです。

養鰻業者、加工メーカー、専門店、それぞれが悩みを抱えながらウナギの需要が高まる土用の丑の日を迎えます。