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教科書の名作が鹿児島に集結 「やまなし」「ごんぎつね」「モチモチの木」原画93点が一堂に
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教科書の名作が鹿児島に集結 「やまなし」「ごんぎつね」「モチモチの木」原画93点が一堂に

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「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ」——あの授業の記憶がよみがえるかもしれない。小学校や中学校の国語の教科書で親しまれてきた絵本や童話の挿絵・原画を集めた展示会が、鹿児島市のかごしまメルヘン館で始まった。切り絵の繊細な線、鮮やかな色彩——教科書の小さな紙面では決して伝わらなかった原画の迫力を、間近で体感できる貴重な機会だ。

「教科書で出会う童話と絵本展」では、小学1年生から中学1年生までの国語の教科書に掲載された9つの作品の挿絵や、元となった絵本の原画、計93点が展示されている。

並ぶ作品はどれも世代を超えて親しまれてきた名作ばかりだ。宮沢賢治作「やまなし」、小ギツネごんと村人・兵十の心のすれ違いを描く「ごんぎつね」、そして湧水町の栗野岳を舞台にした椋鳩十作「大造じいさんとガン」など、鹿児島ゆかりの作品も含まれている。

なかでも注目を集めているのが、小学3年生の教科書に掲載された「モチモチの木」の原画だ。切り絵ならではの力強い線に鮮やかな色彩が交わり、独特の世界観が広がっている。

教科書の紙面で目にしたことのある絵も、実際の原画を間近で見ると印象はまったく異なる。切り絵の細かな仕事ぶりは、原画だからこそ感じ取ることができる。

展示会の開催に合わせ、会場ではオープニングセレモニーが開かれた。三育小学校の児童ら約80人が会場を訪れ、展示された絵本や教科書を実際に手に取りながら、それぞれの作品に親しんだ。

三育小学校6年の永田新君は「きょう一番印象に残ったのは『ごんぎつね』。小学5年生の(時の作品)なので懐かしいな」と話した。

かごしま近代文学館かごしまメルヘン館副館長の吉村弥依子学芸員は、この展示会の意義をこう語る。「誰もが一度は読んだことがある作品なので、子どもの方はもちろん、大人の方にも懐かしく、小学生の頃を思い出しながら楽しんでほしい」。

子どものころには気づかなかった原画の細部や、作家の表現の工夫——大人の目で改めて見ることで、作品の新たな一面が見えてくるはずだ。

会場では、展示されている挿絵をモチーフにしたグッズの購入もできる。記念に持ち帰れば、展示の余韻をより長く楽しめそうだ。

「教科書で出会う童話と絵本展」は、9月14日まで鹿児島市のかごしまメルヘン館で開催されている。かつて教科書のページをめくったあの記憶とともに、会場を訪れてみてはいかがだろうか。