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「奄美の魅力は人」「TOKYOタクシー」の山田洋次監督 奄美市で上映会
イベント 南海日日新聞 👁 1

「奄美の魅力は人」「TOKYOタクシー」の山田洋次監督 奄美市で上映会

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 鹿児島県奄美市名瀬のアマホームPLAZAの開館5周年記念イベントが11日、同施設であった。会場には約350人が来場。昨年11月公開の映画「TOKYOタクシー」(山田洋次監督)上映会のほか、山田監督と同作品に出演した鹿児島県出身で俳優の迫田孝也さんのトークショーがあり、奄美大島との縁や映画制作に懸ける思いを紹介した。

 「TOKYOタクシー」はフランス映画「パリタクシー」が原作。人生の終活に向かう高齢女性とタクシー運転手が都内各地を巡りながら、戦後の時代を背景に家庭内暴力から子どもを守るために罪を犯し、収監された女性の半生を振り返るヒューマンドラマ。迫田さんは高齢女性の若き日の結婚相手を演じた。

 映画に続いて行われたトークショーは、「TOKYOタクシー」のプロデューサーで、瀬戸内町出身の房俊介さんが司会を担当。山田監督と迫田さんが、最新の撮影技術を使った臨場感ある映像や印象に残るシーンなどについて解説した。

 山田監督は瀬戸内町加計呂麻島がロケ地となった1995年公開の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」の撮影以来、シリーズ作品主演の故・渥美清さんをしのぶため、毎年奄美大島を訪問していることを紹介。「奄美の魅力は人で、温かい人情のある土地。深い深い縁がある奄美で、上映会にこんなに来場していただきうれしい」と感謝を伝えた。

 迫田さんは学生時代に旅行で来島した際、山田監督との出会いをきっかけに俳優を志したことを振り返り「奄美大島が俳優人生の原点」と強調。来場した役者志望の高校生に対し「お芝居は回数をこなせば誰でもできるようになる。お芝居が好きという気持ちで自分を動かし、続ける原動力にして」とエールを送った。

 最後に山田監督は「監督を中心に、大勢のスタッフや役者が力を込めて作った映画は美しい艶が出る。日本映画の良さを観客が感じる映画を今後も作っていく」とあいさつした。

 同施設は今月に来場者50万人を達成。節目の来場者となった元治富子さん(74)へ、安田壮平奄美市長から記念品が贈られた。公民館講座などで施設を利用している元治さんは「山田監督と至近距離で会うことができて、宝くじに当たったよう。以前東京に住んでいたので、映画も感慨深かった」と話した。

 アマホームPLAZAは市民の交流・学習の拠点として21年10月にオープン。ホールや図書コーナーなどを備え、各種イベントや会議、生涯学習講座など、さまざまな場面で住民に利用されている。