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住民は夫婦2人だけ…鹿児島市の桜島沖に浮かぶ新島 〝生命線〟だった行政連絡船「しんじま」が最終運航 安全統括管理者の確保難しく
自然・火山 南日本新聞 👁 3

住民は夫婦2人だけ…鹿児島市の桜島沖に浮かぶ新島 〝生命線〟だった行政連絡船「しんじま」が最終運航 安全統括管理者の確保難しく

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 鹿児島市の桜島と沖合の新島を結ぶ行政連絡船「しんじま」(定員12人)が29日、最終運航を迎えた。島民や関係者らが最後の姿を見送り、名残を惜しんだ。

 同船は1982年から運航を始めた。海上運送法改正で必要となった安全統括管理者の確保が難しく、廃止となった。代替の移動手段として、海上タクシー1隻が新たに開業する。島の再生に取り組むNPO法人が昨年9月、存続を求める約1万5000人分の署名を市に提出していた。

 住民は、民泊とカフェを経営する佐々木直行さん(72)と和子さん(66)の夫婦2人。直行さんは「定期船は生命線だったので不安。頼りになる存在だった」、和子さんは「定期船があったからこそ島に住むことができた。さみしい。終わりを迎えたが、今後も生活していかなければならない」と話した。

 佐々木さんらは、島から定期船で帰る客らを見送った。夕方、最終便が桜島側の浦之前港に到着すると船長の上山重治さん(74)=桜島西道町=に花束が贈られた。4年間船長を務めた上山さんは「風や波のことばかり心配していたが今はほっとしている」と振り返った。