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スポーツ 読売新聞オンライン 👁 1

鹿児島水産3年・樋渡啓悟選手、小学生から一緒に野球してきた弟と最後の試合…届かなかった勝利を託す

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 第108回全国高校野球選手権鹿児島大会は7日、鹿児島市の平和リース球場とスミゼイパーク(鴨池市民球場)で1回戦4試合が行われた。鶴丸は川内商工に逆転勝ちし、昨夏8強の加治木、出水、松陽も2回戦に進出した。8日は1回戦4試合が行われる。

 加治木は七回に喜納の適時打などで5点を奪って逆転すると、八回にも3点を追加して突き放した。鹿児島水産は4点を先制するも守り切れなかった。

 8年間共に戦った弟と臨む最後の試合で、昨夏8強の強豪と終盤まで互角に渡り合った。

 1学年下の捕手・龍選手(2年)とは、小学3年の時に野球を始めて以降、中学、高校と同じチームでプレー。毎日のように自宅の庭でキャッチボールをしたり、トスバッティングをしたりと技術を磨いた。

 「バントは一発で決めないと」「何で初球から振らないんだ」

 試合中にベンチで衝突することもあった。それでも龍選手は「啓悟と高め合ってきた」と互いを認める。田畑龍我主将(3年)も「2人はぶつかり合いながらも、それぞれの個性で貢献してくれた」と話す。

 七回、龍選手の犠打などで好機を作って3点を先制し、なおも一死三塁の場面。「相手は投手交代の直後。初球はストライクがほしいはず」と自ら監督にスクイズを提案。「龍が(バントを)成功させていたので、自分も絶対に決める」。初球の低めの直球を一塁側に転がし、4点目を奪った。

 だが、チームは逆転され、敗退した。「龍は逆境でも声をかけ、チームを盛り上げられる。一戦必勝で頑張ってほしい」。届かなかった勝利を弟に託し、球場を後にした。(関理一郎)