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「命を助けることに精一杯」 鹿児島の民間病院唯一のNICU(新生児集中治療室)、クラウドファンディングで環境整備へ
総合 FNNプライムオンライン

「命を助けることに精一杯」 鹿児島の民間病院唯一のNICU(新生児集中治療室)、クラウドファンディングで環境整備へ

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保育器の中で育つ小さな命のそばに、もっと安心できる空間を——。鹿児島市のいまきいれ総合病院が、NICU(新生児集中治療室)の環境整備を目指してクラウドファンディングに挑戦している。開始からわずか約15日で1000万円が集まるという反響を呼んでいる。

いまきいれ総合病院の新生児内科には、NICUが9床、治療後に入院する新生児回復室(GCU)が12床設置されており、年間200人の赤ちゃんを受け入れている。早産や生まれつきの病気を抱えた赤ちゃんが入院し、長い場合には半年をこのフロアで過ごすこともある。県内の民間病院ではここだけが、新生児専門の集中治療室を展開している。

医療機器の充実には注力してきた一方で、課題として残っていたのが赤ちゃんと家族を取り巻く環境だ。フロアの場所によっては仕切りが少なく、ほかの病床の音や視線を遮ることが難しい状況が続いてきた。

新生児内科 周産期母子医療センターの丸山有子センター長はこう振り返る。「お母さんと赤ちゃんの環境が大事だとはみんな知っていた。知っていたが、とにかく命を助けることに精一杯で、そこまで分かっていてもできない状況が続いていた」。

民間病院では環境整備に十分な費用を充てることが難しいという現実がある。そこで病院が選んだのが、クラウドファンディングという手段だった。

6月から寄付の募集を開始したところ、約15日で1000万円が集まった。この資金でパーティションなどの購入が決定している。クラウドファンディングは7月30日まで続けられ、赤ちゃんと家族が宿泊できるファミリールームや、保護者がゆっくり過ごせるソファの整備なども目標に掲げている。

丸山センター長は整備後の姿をこう描く。「もっと安心して気持ちの準備も技術的な準備も整った状態で、おうちでの生活がスタートできる。そういう部屋になれば」。

寄付者の中には、この病院でかつて出産を経験した母親も多く含まれているという。地域の記憶と思いが、次の家族を支える空間づくりへとつながっている。