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政治 読売新聞オンライン

鹿児島市電の電停「電車接近表示器」が老朽化で故障、部品終了で復旧困難…市「アプリで位置を確認して」

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 鹿児島市電の電停で、乗客に電車の接近を伝える「電車接近表示器」が故障し、復旧が困難な状態となっている。老朽化に伴うシステムの故障が原因で、市の担当者は「スマートフォンで電車の位置情報を確認してほしい」と呼びかけている。(関理一郎)

 市交通局によると、電車接近表示器は2014年度に約2億4000万円をかけて導入した。全35か所の電停に設置されており、車両の全地球測位システム(GPS)の位置情報をもとに、次に来る電車の現在地が小型の電光掲示板に表示される。

 近年は近接する電停で誤表示が発生するなどの問題も発生。今年3月にはGPSシステムのサーバーがダウンした。機器の部品の製造が終了しており、復旧できなくなった。

 同局は、電車がおおむね7分間隔で運行しているため、これまで大きな混乱はないとしている。

 しかし、有識者や経済界関係者らによる「市交通事業経営審議会」の5日の会合では、「すぐに電車の位置が分からなくなり不便」「スマートフォンを使いこなせない人もいる」などの意見が上がった。

 市は新たなシステムの導入も検討しているが、物価高騰などの影響で導入費が膨らむことが見込まれ、コスト面で課題を抱える。かわりに市電と市バスの現在地を確認できるアプリ「PINA(ぴな)」の利用を呼びかけている。

 同局電車事業課の末吉健治課長は「多くの人に不便をおかけして申し訳ない。最適な方法を模索したい」と話している。

 九州の路面電車でも同様のシステムが導入されているが、位置情報を表示する掲示板を設置しているのは一部にとどまる。

 長崎市の路面電車を運行する長崎電気軌道は、19年に数億円かけて電車と電停に位置情報を発信する装置を取り付けた。利用者が多い12電停に位置情報を表示するモニターを設置し、他の電停ではインターネット上などで確認する。

 熊本市交通局によると、熊本市電は17年、GPSで電車の位置情報を集約するシステムの運用を開始した。費用は約1億2000万円で、主要12電停ではモニターなどで位置情報を表示し、市交通局のホームページなどにも掲載しているという。