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ふわふわ氷に自家製ミルク…チェリーとレーズンでクマの顔――鹿児島名物の氷菓「白熊」 天文館むじゃき創業80年 「変わらぬ姿で堅実に」
観光・グルメ 南日本新聞 👁 4

ふわふわ氷に自家製ミルク…チェリーとレーズンでクマの顔――鹿児島名物の氷菓「白熊」 天文館むじゃき創業80年 「変わらぬ姿で堅実に」

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 ふわふわの氷に自家製のミルクがたっぷり-。チェリーやレーズンがトッピングされ、上から見るとシロクマの顔に見える。氷菓「白熊」の本家「天文館むじゃき」が創業から80年を迎えた。県外観光客の定番として知られ、入店待ちの行列ができるほど。昭和、平成、令和と時代が移っても人気は衰え知らずだ。3代目の前田真吾社長は「小さい子どもからお年寄りまで、客層は創業当時から変わらない。みなさんの思い出に残る場所でありたい」と話す。

 6月中旬も、涼を求める多くの人でにぎわっていた。鹿児島市の会社員、藤田熙昌さん(26)は「初めて見たときは大きさに驚いた」。同僚の向井遥輝さん(23)は「フルーツがたくさん入っていておいしい」と笑顔を見せた。県外へ転勤する2人は「鹿児島といえば白熊。今のうちに食べておきたかった」とおいしそうにスプーンを運んだ。

 戦後間もない1946年に創業した。3年後に誕生した「白熊」は、今でも売り上げの8割を占める看板メニューだ。氷にかけるミルクのレシピは、創業家一族のみで脈々と受け継がれ、伝統の味を守り続けている。

 知名度が一気に上がったのは、85年に始めた全国発送だ。店でしか味わえなかったこだわりの氷菓を、全国へ届けられるようになった。新型コロナウイルス禍で休業した時期は、店舗の売り上げは2割まで落ち込んだ。それでも、持ち帰り用の白熊を製造する工場は、過去最高の収益を記録したという。

 全国のファンや地元客に愛されて歩んできた80年。鹿児島の飲食店では少ない「100年企業」を見据える前田社長は、「変わらぬ姿であり続けることが大事。堅実に進んでいきたい」と力を込めた。