「数ミリ深ければ動脈傷つけ数分で死亡」と検察側 弁護側は「カッターは小さく動脈傷つけるの困難」――殺意巡り法医学者が真っ向対立、鹿児島地裁
📰 全文
保育士として勤務していた鹿児島市の認定こども園で2024年6月、当時2歳の男児を切り付けたなどとして、殺人未遂と傷害の罪に問われた無職女(23)=南九州市知覧町西元=の裁判員裁判第2回公判が22日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)であった。殺意の有無を巡り、証人として出廷した法医学者2人が見解を述べた。検察側の法医学者は傷がさらに深ければ、動脈を傷つけ数分で死んでいた可能性があると強調。「手に震えがあれば傷の深さに凹凸が生まれるが、ほぼ一定となっていた」と話した。
弁護側の法医学者は、凶器はカッターナイフで小さく、動脈を傷つけるのは困難と主張。震えを抑えるために力が入れば刃先が固定されるとして、「被害者が動くなどすれば、傷口と整合性は取れる」と話した。
弁護側は初公判で「肩付近を傷つける目的だった。手の震えなどで想定より大きく切れた」と述べ、殺意を否定した。
起訴状によると、24年6月7日午前10時55分ごろ、園内で殺意を持って男児をカッターナイフで切り付け、約1カ月のけがを負わせたなどとされる。