イタリアで13年修業した夫婦が鹿児島で開いた店「イル・チプレッソ」…厳しい審査を経て本国認証取得――「料理と食器、テーブルセッティング、食材知識」を審査
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鹿児島市東千石町の「イル・チプレッソ」が、イタリアンレストランを対象にした国際認証「MOI」を取得した。イタリア国外で本国と同様の質の高いサービスと料理を提供していると認められた店に贈られるもので、7日に東京で認証授与式があった。日本には約50店あり、九州の認証店は初めて。イタリアで13年間修業したオーナーシェフの古畑圭一朗さん(53)と、妻でホール担当の好恵さん(52)が2011年春に帰国し、同年9月に店を構えた。面積約60平方メートル、12~14席の小さな店で本格的なイタリア料理を提供してきた。現在は夜のみの営業だが、ランチも提供していた当初から「予約の取れない店」と呼ばれる人気店だった。
壁には圭一朗さんが描いた絵や好恵さんが手がけるモザイク画が飾られ、南欧の明るい雰囲気を醸し出している。
イタリア人は郷土愛が強く、料理も土地の食材を大切にするという。現地の一流レストランで料理長を務めた圭一朗さんは帰国後、故郷の伊佐米など地元食材を用い、イタリアの食文化と精神を伝えてきた。
MOIは「イタリアホスピタリティー国際認証マーク」の略で伊政府公認。在日イタリア商工会議所が日本での審査を担っている。料理だけでなく食器やテーブルセッティング、食材・ワインの知識などに対する厳しい審査がある。オンラインの面接もあり、主に好恵さんがイタリア語で応対した。
本場のお墨付きを得たことに、圭一朗さんは「料理と、妻が担当するホールのサービスが共に認められてうれしい。クオリティーを保ちつつ、親しまれる料理を提供していきたい」。好恵さんは「イタリアで学んだ文化や哲学を正確に伝えることが恩返し。日伊国交樹立160周年の年に認証を受け名誉に思う」と話している。