カゴミル 鹿児島の今のニュースを、まとめて。

← 一覧
イベント 読売新聞オンライン 👁 1

半導体の設計・製造に携わる人材育成へ鹿児島大学が実習施設…今夏から講義で活用、体験イベントも開催

📰 全文
 鹿児島大は世界的に需要が高まる半導体の設計や製造などに携わる人材育成のための実習施設「SARF(サーフ)―Kagoshima」を鹿児島市の同大郡元キャンパスに開設した。今夏から講義で活用していく予定で、子どもたちが半導体に親しむ場としても提供する。(横峯昂)

 熊本県へのTSMC(台湾積体電路製造)の進出など九州各県で半導体関連企業の集積が進む中、半導体人材の育成が課題となっている。文部科学省は半導体分野の強化を目的として、人材育成に向けた拠点形成事業を展開する。この一環で、九州・沖縄の国立大でつくる「全九州・沖縄半導体人材創出エコシステム拠点」に同大も参加しており、昨年、学内に「半導体人材育成理工学センター」を新設した。

 実習施設は同センターに付属し、理工系総合研究棟の一室に約3000万円かけて整備。専用の機材や、紫外線による感光を防ぐための「イエロールーム」を設け、回路の構造を検討する設計のほか、実際に回路を焼き付けたり、電極を付けたりする製造工程についての実践的な学習ができる。県産竹材を活用したミーティングルームも備えた。

 実習施設は学生以外の利用も可能で、半導体関連の企業などへの貸し出しにも対応する。また、子どもや保護者を対象とした体験イベントなども開催して、半導体に触れる機会を増やし、将来の人材育成につなげていきたい考えだ。利用は今後、同大のホームページから申し込みを受け付ける予定。

 センター長を務める同大院理工学研究科の山口明伸教授は「これまで以上に広く、応用度の高いレベルの教育、研究が進められる体制が整った。地域の産学官で連携しながら、様々な所で活躍する半導体人材を育成したい」と話した。