奄美市で鹿児島県中小企業家同友会 「社員も経営者感覚を」 強い組織の作り方学ぶ
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鹿児島県内の経営者らが解決すべき課題を学び合う県中小企業家同友会(会員数431人)の奄美プロジェクト例会が21日夜、奄美市名瀬のホテルビッグマリン奄美であった。奄美大島島内の経営者13社13人を含む25人が参加。「組織の作り方」をテーマにした基調報告を基にグループ討論した。参加者からは「社員が経営者感覚を持つことで組織が強くなる。経営情報を共有し、競争力を向上させることが成長につながる」との声が聞かれた。同友会は、県内の経営者らが「良い会社、良い経営者、良い経営環境」を目指して学び合う異業種交流の場。〝社長のための経営道場〟と言われ、会員同士が本音で語り合う学びの場として高い評価を得ている。
奄美例会は、年3回程度開催。今回は、同友会の副代表理事でもある㈲永田鋼管工業=鹿児島市=の永田廣樹代表取締役社長(53)が、硬直化した組織の改革について、経験をもとに基調報告した。
同社は1972年設立の配管工事などを請け負うプラント施工業者。高い技術力を有し、奄美市名瀬の平田浄水場の設備工事に関わった実績を持つ。
永田氏が同社に入社したのは2002年(14年社長に就任)。〝昔気質(かたぎ)の職人気質(きしつ)〟だった父親が創業した会社は、「技術は一流だが透明度が低く、会計上の課題を抱えていた」という。
その後、改革を決意し作った「経営理念書・指針書」を父親に一蹴され、葛藤を抱える時期もあったというが、同友会入会をきっかけに再挑戦。「社員に明確な方向性を示すことが会社の成長につながる」と父親を説得し、作成にこぎつけた。
指針書は毎年更新、社員と共有するため年4回の勉強会を開催している。自身は「経営者としての能力不足を補うため」顧問弁護士との経営相談を月2回実践していると話した。
グループ討論は5~6人の4班に分かれ意見交換。4月に入会し初参加だという保池建設㈱=宇検村=の保池穂好(すいこう)代表取締役社長は「要望や改善案など気軽に話し合える環境を作りたい。いろいろな事例を聞けたので取り入れてみたい。社員が自ら学ぶ組織にすることが成長につながる」と話した。