手仕事の美集う 「ゆがふ舎」展、奄美初開催 田中一村記念美術館
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手仕事・共生をテーマにした「ゆがふ舎」展が16日から鹿児島県奄美笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館で開かれている。絵画や染織物など、全国で活躍する表現者たちの作品を展示。1968年の奄美大島で撮影された写真や田中一村の色紙画(複製)も並ぶ。24日まで。観覧無料。展示は手仕事を軸にした文化研究や保存、創作活動などに取り組む有志の団体「地域文化遺産研究会・ゆがふ舎」の企画。同団体は染織作家の平井真人さん(75)=沖縄県=が神戸市にある生家の古民家再生プロジェクトをきっかけに2014年に立ち上げ、全国で活動している。奄美での展示は初めて。
会場には暮らしの中で生み出され使用されてきた民具や、それらに着想を得た現代アート、絵画、陶芸、染織物など幅広い作品40点余りが並ぶ。奄美関係では、沖縄県在住の写真家小橋川共男さん(83)が1968年に奄美大島で撮影した作品群が展示されているほか、19日からは大島寺(奄美市名瀬)所有の田中一村の色紙画9点(複製)が加わる予定。
「ゆがふ舎」は沖縄の言葉で「平和で豊かな世」を意味するという「世果報」にちなむ名前。平井さんは「暮らしの中で作られてきたものにこそ、人間的な豊かさと人が生きる原点がある。作品を通して身近な手仕事を一緒に見直してほしい」と語り、来場を呼び掛けた。