抹茶の原料「てん茶」…1キロ最高値4万7100円 抹茶ブームで需要増 鹿児島市で一斉上場取引会
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鹿児島県茶業会議所は14日、抹茶の原料となる「てん茶」の2026年産県下一斉上場取引会を鹿児島市の県茶市場で開いた。一般と有機の部を合わせた1キロ当たりの平均単価は1万9095円、最高値は4万7100円だった。想定価格を上回った前年より、それぞれ8480円、1万4100円高かった。健康志向による世界的な抹茶ブームで需要が高まる中、てん茶の品質向上や県茶市場での取引拡大を目指し、同会議所が25年に初めて開いた。今回は初出品の生産者が複数あり、関係者は「煎茶同様、普段から上場されるようになれば」と期待した。
県内のてん茶生産は増加傾向にあり、3月末現在で31工場が稼働する。24年度の生産量は2150トンと全国の40%を占め、日本一の産地。25年度は2670トンと伸びている。主に茶商との直接取引が多く、県茶市場に出回ることは少ない。
取引会には南九州や志布志、霧島など7市2町と県立農業大学校、県農業開発総合センターの27工場から一般の部26点(2164キロ)、有機の部38点(3656キロ)の出品があった。工場数、点数、数量ともに前年より伸びた。
1キロ平均価格は、一般の部1万6853円、有機の部2万422円。最高値はそれぞれ2万7511円と4万7100円だった。
参加した県内茶商21社の担当者らは茶葉を手に取り、色や香りを吟味。下堂園(鹿児島市)仕上茶営業部の竹下隆文部門長(37)は「鮮やかで濃い緑の抹茶になる茶葉が理想。良い出来のものが多い」と評価した。
出品したたけ茶園(南九州市)の出來史也専務(35)は「鹿児島の抹茶を盛り上げようと、今年から県内取引に絞った。取引会は自社の茶葉への評価や改善点が分かり勉強になる」。同会議所の光村徹専務理事(63)は「県内で抹茶加工場の整備も進んでいる。鹿児島抹茶として広め、ブランド向上につなげたい」と意気込んだ。