カゴミル 鹿児島の今のニュースを、まとめて。

← 一覧
鹿児島県 クロウサギ死因、2島とも過去最多 奄美大島は交通事故、徳之島イヌネコ 環境省発表
事件・事故 奄美新聞 👁 2

鹿児島県 クロウサギ死因、2島とも過去最多 奄美大島は交通事故、徳之島イヌネコ 環境省発表

📰 全文
 環境省は12日、2025年1年間(1~12月)に奄美大島と徳之島で回収された希少哺乳類(アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、トクノシマトゲネズミ)の死体確認件数と死因内訳を発表した。クロウサギの死因では奄美大島が交通事故、徳之島はイヌネコによるものがいずれも過去最多件数となった。

 同省は、希少な野生動物の生息に影響を及ぼす要因の把握や保護対策への活用のため、野生動物の死体や傷病救護の情報を収集し、データの整理・分析を行い公表している。

 25年に回収された希少哺乳類4種の死体確認数は383件(奄美大島297件、徳之島86件)。内訳は、▽アマミノクロウサギ284件(213件、71件)▽ケナガネズミ94件(81件、13件)▽アマミトゲネズミ3件▽トクノシマトゲネズミ2件。前年との比較では、クロウサギは42件増加、ケナガネズミは10件減少、奄美とトゲネズミは同、トクノシマトゲネズミ3件減少した。

 交通事故の死体確認件数(生存を含む)で、▽奄美大島=アマミノクロウサギ160件(死体150件、救護のち死亡7件、救護のち放野2件、治療中1件)、ケナガネズミ43件(全て死体)▽徳之島=アマミノクロウサギ29件(死体27件、救護のち死亡1件、救護のち放野1件)、ケナガネズミ5件(全て死体)。

 同省によると、クロウサギの交通事故が多発している道路は、奄美大島では国道58号線(役勝~網野子、三太郎トンネル前後、朝戸~和瀬)、県道85号線(赤土山~新村)、同79号線(大金久~戸円)で多く発生し、また名瀬周辺(根瀬部、大熊、朝戸)での事故の増加も確認。徳之島では県道629号線(与名間~金見)、同618号線(松原轟)。ケナガネズミは、奄美大島では県道79号大浜と知名瀬の間で多発、そのほかの地点も名瀬周辺に集中しているという。交通事故が多発している地点には警戒標識などが設置されていることから、「標識のある場所付近では特に、夜間の運転における野生動物の急な飛び出しなどに注意を」と呼び掛けている。

 イヌやネコによる捕殺事例は、▽奄美大島=アマミノクロウサギ7件(全て死体)、ケナガネズミ4件(死体2件、救護のち死亡1件、治療中同)▽徳之島=アマミノクロウサギ19件(全て死体)、ケナガネズミ2件(同)。イヌネコ捕殺確認数は、車道を中心とした発見と回収に限られていることや、死体回収や死因判定が難しいことから、同省は「必ずしも捕殺の多寡(数量の多少)を示すものではなく、実際のイヌネコ捕殺頭数のごく一部を示したものに過ぎないと考えられる」とした上で、「徳之島では例年奄美大島よりも高い割合でイヌやネコによる死体が回収されており、より深刻な問題と想像できる」と指摘する。

 ペットの飼養では「室内飼養徹底」を呼び掛けている。徳之島では今年度中に「徳之島における生態系保全のためのネコ管理計画」を定め、地域全体での取り組みを強化していく予定という。