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奄美黒糖焼酎は「日本の宝」 鹿大・鮫島吉廣客員教授が講演 奄美市名瀬
総合 南海日日新聞 👁 5

奄美黒糖焼酎は「日本の宝」 鹿大・鮫島吉廣客員教授が講演 奄美市名瀬

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 鹿児島県酒造組合奄美支部が提唱する「奄美黒糖焼酎の日」の10日、鹿児島大学の鮫島吉廣客員教授(78)による講演会(黒糖焼酎の日実行委員会主催)が奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。テーマは「奄美に見る焼酎の原風景」。鮫島氏は琉球王国や薩摩藩の支配、米軍統治に翻弄(ほんろう)された奄美の歩みに触れ、黒糖焼酎を「苦難の歴史を背負いながらも独自の文化を育んだ奄美の象徴」と評価。「日本の宝」と位置付け、その意義を強調した。

 鮫島氏は、奄美がサツマイモ伝来以前から、薩摩藩に焼酎を上納するほどの主要産地であった点に着目。厳しい統制により黒糖が収奪される中でも、ソテツやユリの根などを原料に焼酎を造り続けてきた歩みを「焼酎造りにかける執念の象徴」と表現し、「その知恵と執念は、焼酎造りそのものの原風景を思わせる」と述べた。

 黒糖焼酎の呼称が「泡盛」「黒糖酒」を経て現在の名称に統一された経緯にも触れ、将来について「国際的なブランド保護につながる地理的表示(GI)の取得を考える時期に来ている」と言及。国際的に通用する制度整備の必要性を説いた。

 会場には約100人が来場。後半にはパネル討議があり、蔵元、飲食店関係者、利き酒師など、司会含め計9人が登壇した。「10年後には『AMAMI(奄美)』という言葉そのものが国際語となり、(黒糖焼酎が)テキーラのように固有のカテゴリーとして認識される未来を目指す」などの提案があり、歴史文化や自然環境を含めた物語性を伝える手法、海外展開について意見を交わした。