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西郷隆盛の生涯ジオラマに 当時の思い手紙でたどる 鹿児島
観光・グルメ 毎日新聞 👁 2

西郷隆盛の生涯ジオラマに 当時の思い手紙でたどる 鹿児島

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 大型連休はもちろん、週末にちょっと出かけたい九州・山口の博物館や美術館、文化施設を紹介します。

 ◇記念プロジェクトも始動

 明治維新で功績を残した西郷隆盛は「生誕200年・没後150年」を2027年度に控える。西郷の生涯をジオラマで展示した郷土、鹿児島市の「西郷南洲顕彰館」では、節目に向けて多彩な計画を練る。

 顕彰館は1977年の没後100年記念事業で、西郷が眠る南洲墓地、南洲神社に隣接して建てられた。遺品など収蔵品は約700点で、2階建ての本館延べ550平方メートルに展示されている。

 「月照上人と錦江湾に入水」「沖永良部島での生活」「江戸城無血開城」「城山攻守戦」など西郷の生涯がジオラマで再現されており、西郷が愛用した筆やすずりなどの遺品も展示されている。

 5月1日からは、特別展「書翰(しょかん)から辿(たど)る南洲翁の歴史的事象」を開催。薩摩藩主・島津斉彬から庭方役に命じられた西郷が、江戸の状況を郷土に伝えた手紙などが8月30日まで展示される。

 鹿児島県立大口高校の校長から4月に着任した吉満庄司館長(60)は「回想録は都合よく美化されて書かれもするが、手紙はリアルタイムに何を考え、どう思っていたのか、直接的に伝わる資料。手紙をもとに西郷さんの足跡をたどりたい」と企画の趣旨を語る。

 西郷は1828年1月に生まれ、77年9月、49歳で生涯を閉じた。2027年度の節目に向け、鹿児島市を中心に記念プロジェクトが始動しており、顕彰館では小中高生に呼びかけて西郷宛ての手紙を書く企画を練る。

 吉満館長は「作文でなく手紙を書くとなると、西郷さんってどんな人だったのか、を学ばなくてはいけない。高校生にもなると、西郷さんが今の日本をどういう風に見ているか、問いかけるかもしれない」と語る。

 海外から観光客を誘致するため、展示物の多言語での音声解説を整備する必要性も感じているという吉満館長。市内の高校生に英語や中国語、韓国語で吹き込んでもらうことで、若者も巻き込んでいく構想を膨らませている。【藤野智成】

 ◇西郷南洲顕彰館↵  鹿児島市上竜尾町2の1。高校生以上400円、小中学生200円。20人以上の団体2割引。鹿児島市民は割引あり。午前9時~午後5時、月曜休館(5月4日は開館、同7日休館)。電話(099・247・1100)。